福井県議会の状況
かなり複雑な様相
政府・電力側から見た一番弱い環であることは確かだ。
NHK NEWSWEB
福井県議会 原発で政府批判相次ぐ
5月9日 19時42分
関西電力大飯原子力発電所の運転再開を巡る福井県の判断が注目されるなか、福井県議会は、全員協議会を開き、国の担当者から直接説明を受けましたが、議員からは政府の対応を批判する意見が相次ぎました。
福井県の県議会は、先月14日、枝野経済産業大臣から運転再開への理解を求められたことを受けて、9日、全員協議会を開き、国の原子力安全・保安院や資源エネルギー庁などから説明を受けました。
この中で国の担当者は、政府が決めた新たな安全基準を基に大飯原発の安全性を確認したことや、この夏の電力需給が厳しいことを説明しました。
これに対し、議員からは
「政府の対応はこれまでぶれ続けてきた。技術的な信用というより、政府そのものに信用がない」
「枝野大臣は『個人的には運転再開に反対だ』としながらも、再開への理解を要請しにきた。『反対だといっての要請』では福井県の安心は得られない」
など、これまでの政府の対応を批判する意見が相次ぎました。
また、「住民の避難など事故が起きた際の防災対策が不十分ななかでの『運転再開』はおかしい」といった再開に慎重な意見も出ました。
県議会は今後、県の専門家会議による安全性の検証結果や、おおい町の判断を踏まえたうえで、会派ごとに意見を集約し、西川知事に意向を伝えることにしています。
しかし、この全員協議会後、県議会議長は安全性説明は十分(下記)、「課題はあまり残っていない」(日経)とコメントしたようだ。
MSNニュース
保安院などの安全性説明は十分 福井県議会議長
2012.5.9 20:32
関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働について、福井県議会は9日、全員協議会を開き、経済産業省原子力安全・保安院、資源エネルギー庁などから安全対策やエネルギー需給状況について説明を受けた。終了後、田中敏幸議長は国や事業者からの安全性の説明は十分とし、次回が再稼働の是非を検討する最終の全員協議会になるとの認識を示した。
この日の全協では、これまでの政府の対応を批判する意見が続出し、政府が今夏に示すとしているエネルギー政策での原発の位置付けを早期に示すよう求める声が相次いだ。中堅県議が「枝野幸男経産相は(4月2日の参院予算委員会で)個人として再稼働に反対と述べたにもかかわらず、14日には福井県に再稼働要請を行った」と反発。このほか、現状でめどが立っていない原子力規制庁設立について「早期に発足させ、安全の担保を示してもらいたい」との意見があった。
これに対し、保安院の黒木慎一審議官は「政府の意思として規制庁発足を急ぎたい」とし、資源エネルギー庁の糟谷敏秀電力・ガス事業部長は基幹電源として原発は必要と説明した。
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