NHK
米中韓 日本外して専門家協議
7月22日 21時27分
アメリカ、中国、韓国の3か国の政府当局者や専門家が、東アジアのさまざまな問題を話し合う初めての会議が韓国のソウルで開かれ、北朝鮮の核問題への対応などで3か国が連携していくことの重要性などを確認したものとみられます。
この会議は、アメリカ国務省のラプソン朝鮮部長や、中国の陳海公使、それに、韓国外務省のイ・ドフン北朝鮮核外交企画団長も参加して、3か国の専門家らを中心に開かれました。
冒頭で、韓国のユン・ドンミン国立外交院長は、このところ、米韓、米中、中韓のそれぞれの間で首脳会談が行われたと指摘したうえで、「朝鮮半島の非核化や北東アジアの安定のための真の共感が米中韓の間で形成された」と強調しました。
会議で、出席者は、3か国が連携していくことの重要性などを確認したものとみられます。
今回の会議は、当初、韓国のパク・クネ政権が、3か国の政府高官が協議する「米中韓戦略対話」として行うことを目指し、歴史認識を巡る問題などで、関係がぎくしゃくしている日本を外すねらいもあると受け止められています。
日米韓の結束をアジア外交の基盤と考えるアメリカ政府と、北朝鮮に配慮する中国政府が消極的な対応にとどまったため、今回は、専門家が中心の会議になったとみられていますが、韓国政府は今後も、政府高官による協議の場にすることを目指すとしています。
0 件のコメント:
コメントを投稿