北桔橋門から皇居東御苑を出て、北の丸公園に行く前に、
国立公文書館の企画展を見に行った。
▼正門入ってすぐ、道路上に絵が描いてある。
立体的に見える工夫がされているらしい。
■はじめにーようこそ地獄
『暁斎画談』(明治20年刊)
作者は河鍋暁斎(かわなべぎょうさい 1831~1889)
幕末から明治にかけて活躍した浮世絵師・日本画家。
はじめ歌川国芳(1797-1861)に学び、のち狩野派の門下で研鑽を積む。
明治3年(1870)に筆禍事件を起こし、入獄をきっかけに「狂斎」の号を「暁斎」に改めた。
様々な画法を貪欲に追求、自らを「画鬼(がき)」と称した。
お雇い外国人として知られるジョサイア・コンドル(1852-1920)は弟子のひとり。
『暁斎画談』は自伝的な画集で、明治20年に出版された。
▼『暁斎画談』より「春日権現験記」模写
鎌倉時代に書かれた絵巻「春日権現験記(かすがごんげんけんき)」(三の丸尚蔵館所蔵)のうち春日明神が地獄をめぐる場面を写したもの。
▼『暁斎画談』より閻魔王と遊女
▼『暁斎画談』より閻魔王と浄玻璃鏡(じょうはりきょう) (谷文晁画の模写)
▼春日権現験記
(絵師) 高階隆兼(生没年未詳)
(成立) 延慶2年(1309)
藤原氏の氏神である春日権現の霊験を描いた絵巻で、時の左大臣である西園寺公衡(きみひら 1264~1315)の命によって制作された。
春日大社に奉納され、現在は三の丸尚蔵館が所蔵している。
展示パネル↓は明治3年(1870)の模写で国立国会図書館の所蔵。
展示個所は興福寺の舞人であった狛行光(こまのゆきみつ)が春日明神と共に地獄めぐりをする場面。
▼道成寺絵詞(賢学草紙)
(作者)未詳
(成立)室町時代後期か
道成寺が所蔵する室町時代成立の『道成寺縁起絵巻』の異本に相当する絵巻。
遠江の長者の娘の花姫と、三井寺の僧の賢学の因縁が語られる。
別名に「賢学草紙」「日高川草紙」など。
展示資料は享和2年(1802)に谷文晁(1763~1841)の門弟らによって模写されたもので、幕臣の屋代弘賢(ひろかた 1758~1841)の求めによって制作された。詞書は弘賢の自筆。
弘賢が集めた膨大な蔵書は不忍文庫と称された。
奥書によれば、本資料は不忍文庫の内の一点として所蔵されていたもの。
以上は展示物のごく一部。
7月28日 皇居三の丸尚蔵館で公開されている『蒙古来襲絵詞』を見に行った(企画展『駒競べ』) ; 竹崎季長奮戦す(黙翁年表:文永11(1274)年10月)
東京 皇居東御苑 サルスベリ キキョウ ヤマユリ ヤマハギ ヒメリンゴ 2016-07-28
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