2017年4月5日水曜日

官邸の不誠実が解明阻む? 森友学園問題の行方 〈AERA〉;自らの非を一切認めず、「敵」を恫喝する政権側の強弁はますます顕著になっている。・・・「適正に処理した」「交渉記録は廃棄したから残っていない」「法令違反はない」「関係者への聞き取り調査はしていない」。財務官僚の木で鼻をくくったような国会答弁に不信感は募るばかりだ。


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●不信感募る国会答弁

「森友問題」が浮き彫りにしつつあるのは、実体のない「権威」を前に沈黙を強いられる社会の息苦しさではないか。

 そのことを示すように、自らの非を一切認めず、「敵」を恫喝する政権側の強弁はますます顕著になっている。

 国会で昭恵夫人の証人喚問への対応を迫られた首相は即座に「必要ない」と断言。「日本の行政はまじめにやっている。全く忖度(そんたく)は働いていなかった」と昭恵氏の行動が国有地売却や学校認可に影響を与えなかったと強調するばかり。「一連の首相夫人の行動に軽率な点があったのではないか」と問われても、「これは籠池氏の責任だ」と自身や妻の責任を認めなかった。

 一方、菅義偉官房長官は籠池氏の「100万円寄付」証言をめぐって、偽証罪での刑事告発の可能性に言及。党総裁特別補佐の西村康稔衆院議員ら自民の3氏も、籠池氏の告発に向け、国政調査権の発動を求める考えを示した。
「籠池氏の証人喚問を見て、疑惑が晴れたり、籠池氏が一方的に嘘をついているという印象を持ったりした人はまずいないと思います」

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「適正に処理した」「交渉記録は廃棄したから残っていない」「法令違反はない」「関係者への聞き取り調査はしていない」。財務官僚の木で鼻をくくったような国会答弁に不信感は募るばかりだ。

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