2012年8月17日金曜日

「日曜日の朝のテレビ局の報道ぶりが非常に良くない・・・。とくにTBSの関口宏のサンデーモーニング・・・。・・・営業ルートで今すぐ抗議しております。」(東電TV会議映像)

ゲンダイネット
まだあった!東電 会議映像 トンデモ発言の数々
2012年8月16日 掲載
TV報道、関口宏を名指しで非難
 9月7日まで報道陣に“公開”されている東電の原発事故当時のテレビ会議映像。計150時間の動画のうち、音声付きはごく一部。「ピー音」ばかりで画質不鮮明だから、「まるで古いアダルトビデオだ」と非難ゴウゴウだ。それでも、うっかり東電が修正し忘れたのか、あえて残したのか、中には当時のトンデモ発言がゾロゾロ――。
 例えば、1号機が水素爆発を起こした翌日の昨年3月13日午前の会議映像。東電広報班の担当者が、こんなことを口にしている。
「日曜日の朝のテレビ局の報道ぶりが非常に良くないという情報が入っております。とくにTBSの関口宏のサンデーモーニングですね。東京電力は何もやっていないというような言いっぷりが出されたようですので、営業ルートで今すぐ抗議しております。(中略)その他も(報道に)目に余る部分があれば、きちんと厳正に対処したいと思います」
 1号機爆発で大量の放射能がばらまかれ、半径20キロ以内の住民に避難指示が出たばかりなのに、まだ会社のメンツを気にしていたのだからア然だ。「営業ルートで抗議」という発言には、カネの力にモノをいわせてマスコミを黙らせてきた東電のゴーマン体質が透けて見える。
 菅直人首相(当時)の悪口も言いたい放題だ。
「“イラ菅”という言葉があるけども、とにかく、よく怒るんだよ。私も6、7回どつかれました。(中略)『どういう根拠なんだ、何かあっても大丈夫なのか!』って、散々ギャーギャー言うわけです」(本店非常災害対策室)

<“イラ菅”への愚痴、緊張感のないやりとり…>
 さらに、こんなユル~イやりとりもあった。
吉田昌郎所長「2号機のブローアウトパネル(建屋壁面の穴をふさいでいるパネル)は、何かもう、たぶん1号機の爆発のときか……」
本店社員「ズレてるの?」
所長「開いちゃってるみたいだっていう情報があります」
本店「ラッキー!」
所長「未確認だから、喜ばないでね」
本店「つい喜んじゃったよ」
 ほかにも、3号機の水素爆発の可能性について、「国民を騒がせるのがいいかどうかの判断だけど。会見で聞かれたら否定するよ」(勝俣恒久会長)、水素爆発後はロクに確認もしないまま、「保安院がそう言っているんだから、いいんじゃないの。この水素爆発で」(高橋明男フェロー)など、放言のオンパレードなのだ。
 現在、会議映像を公開している本店の部屋には監視カメラが設置され、東電社員が歩き回って報道陣の動きに目を光らせている。携帯電話を机の上に置いているだけで、「携帯はしまってください」とやかましく指示してくるため、「入試の試験官のつもりか」と悪評フンプンだ。
 修正だらけの動画といい、会議でのトンデモ発言といい、とことん国民をバカにした連中だ。

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