2012年9月8日土曜日

母子家庭14%が生活保護 5年前の1.5倍に(朝日新聞)

朝日新聞
母子家庭14%が生活保護 5年前の1.5倍に
2012年9月8日

 母子家庭の14%、父子家庭の8%が生活保護――。一人親世帯の厳しい暮らしが厚生労働省が7日に公表した「全国母子世帯等調査」で浮き彫りになった。雇用情勢の悪化や非正規雇用の増加などが打撃になっているようだ。

 調査はほぼ5年に1度で、今回は昨年11月。東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島の3県を除いた都道府県の母子家庭1648世帯、父子家庭561世帯が郵送で回答した。

 生活保護の受給率は、2006年の前回調査(9.6%)と比べて、母子家庭は1.5倍になった。父子家庭は前回が初調査で対象者数が少ないため、単純比較は難しいという。

 一人親家庭の就業状況も06年調査と比べて悪化した。「働いている」割合は、母子家庭で4ポイント減って81%、父子家庭で6ポイント減の91%だった。働いている場合でも、母子家庭は「パート・アルバイト」が、前回から4ポイント増えて47%になる一方、正社員は3ポイント減の39%になった。父子家庭も正社員は前回の72%から67%に減った。

 母子家庭の10年の平均年収は291万円で、子どもがいる全家庭の平均年収の44%程度。父子家庭の平均年収は455万円で、69%にとどまる。母子家庭の6割は、父親からの養育費を一度も受け取ったことがなかった。(長富由希子)

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