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米、2017年までに世界最大の産油国に=IEA
ロイター 11月12日(月)22時54分配信
[ロンドン 12日 ロイター] 国際エネルギー機関(IEA)は12日、世界のエネルギー見通しに関する報告書を公表し、非在来型シェールガス開発などを背景に、米国が2017年までにサウジアラビアを抜き、世界最大の産油国になるとの見方を示した。
米国の石油生産量は2015年までに日量1000万バレル程度に増加、2020年には同1110万バレルに達し2035年までには同920万バレルに減少すると見込まれている。
一方、サウジの生産量は2015年まで日量1090万バレル、2020年は同1060万バレルで推移し、2035年までに同1230万バレルに増加する見通し。
従来のIEA報告書は、2035年までサウジが最大産油国の地位にとどまると見通しており、今回の予測は大きな方向転換となる。
報告書では「米国のエネルギー開発は目覚しく、その影響は北米やエネルギーセクターにとどまらない」と指摘。「採掘技術の向上を背景とするタイトオイルやシェールガスの生産が米国の石油・ガス生産量を押し上げており、電力・ガス価格の下落を通じて産業界の競争力が強化されるなど、経済活動を活発化している」と分析した。
現在はエネルギー需要の約20%を輸入に依存している米国だが、IEAは2030年頃までには米国が純石油輸出国になると予想している。
またIEAは米国の石油ブームが、貿易の流れを加速度的に変化させるとも指摘。2035年までには中東産原油の約90%がアジア向けとなると予測している。
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