2012年11月4日日曜日

橋下言いたい放題。「苦虫をかみつぶしたような表情の平沼氏に、石原氏が「生みの苦しみだなあ」と漏らした。」

YAHOOニュース
「第三極」石原・橋下・平沼氏 京都不穏、遠い薩長連合
産経新聞 11月4日(日)7時55分配信

 ■「真正保守と組めない」 たち日批判、橋下氏展開

 石原慎太郎前東京都知事と橋下徹大阪市長が、3日の会談の場に京都ホテルオークラ(京都市中京区河原町御池)を選んだのには、ちょっとしたこだわりがあった。京都は幕末に志士が活躍した舞台であり、同ホテルのある場所は、明治維新を担った長州藩が屋敷を構えていた。ホテルの北西角には「維新の三傑」で有名な桂小五郎(木戸孝允)の銅像がある。

 ◆「話す必要ない」

 石原新党の党名を当初、「日本維新の会」と考えていた石原氏と、「日本維新の会」を実際に党名にして代表に就いた橋下氏。平成時代の維新につなげる「第三極連合」結成ののろしを上げるのにふさわしい場所だったというのだ。

 しかし、前途は多難だ。幕末では長州が薩摩への宿怨を捨てての「薩長連合」となったが、「第三極連合」の場合は状況が異なる。

 石原氏「大変良好!」

 たちあがれ日本・平沼赳夫代表「(進展があったかを)話す必要はないよ…」

 古くからの同志が語った会談後の感想は対照的だった。帰りのJR京都駅でも、苦虫をかみつぶしたような表情の平沼氏に、石原氏が「生みの苦しみだなあ」と漏らした。

 ◆「カラーが違う」

 会談では、石原氏が「中央集権の支配から変えるのはこの機会しかない」と「官僚支配打倒」による大同団結を呼びかけた。

 橋下氏は、この場でもたちあがれ批判を展開した。

 「『真正保守』とか言っているメンバーとは組めない!」

 「大変失礼だが、石原御大もたちあがれとはカラーが違うじゃないですか?」

 「真正保守」について、平沼氏が「日本の伝統・文化を守りたいという意味で言っているのだ」と説明しても、橋下氏は「政策の決定基準にするのは違う。もっと合理的に決めなきゃ」と攻撃を緩めなかった。

 同席者の一人は「平沼氏が怒ると思ったが、黙って聞いていた」という。

 たちあがれ内には、橋下氏について「政策が違う」「本当の保守なのか」との異論があったのは事実だ。しかし、たちあがれは「石原新党」への合流を機関決定した。石原氏が突き進む橋下氏らとの連携を拒否する選択肢はもはやない。

 ◆「全否定になる」

 それでも、石原氏とたちあがれを「分断」しようとするような橋下氏への警戒は強まっている。たちあがれの片山虎之助参院幹事長は3日、TBSテレビで、「たちあがれは石原氏の勧めでできた。石原氏と別れるのはたちあがれの全否定になる」と語った。

 かつて「石原新党」構想を主導していた亀井静香前国民新党代表は3日、テレビ東京の番組で、「日本の緊急の問題についての合意もなく一緒にやろう、と言っても新党はできない」と石原、橋下両氏の連携の動きを批判した。

 亀井氏はさらに続けた。

 「新党なんて『too late』(遅すぎる)だ。石原は『上から目線』で国民も同志もバカにしている。大阪の市長あたりに釣り上げられて…。今のままでいったら、ヒトラーを生んだ(首相に起用した)、ヒンデンブルク(ドイツ)大統領の役割になる」
(今堀守通、原川貴郎)


東京新聞
京都会談不調、協議継続に 石原新党 維新   
2012年11月4日 朝刊

 日本維新の会代表の橋下徹大阪市長と自らの新党結成を表明した石原慎太郎前東京都知事、「石原新党」の母体となるたちあがれ日本(たち日)の平沼赳夫代表らは3日京都市内のホテルで会談した。次期衆院選へ向けた連携を協議したが、橋下氏は、たち日メンバーへの批判のボルテージを強めている。この日の会談でも溝は埋まらなかった。 (生島章弘、金杉貴雄)

 会談には維新の会幹事長の松井一郎大阪府知事と松野頼久国会議員団代表、たち日の園田博之幹事長、藤井孝男参院代表も同席。園田氏は会談後「連携協議を継続することで一致した」と説明した。
 ただ橋下氏はたち日のメンバーが無条件で加わることには難色を示している。
 この日も大阪市内で記者団に「合理性を感じない人とは政治はやりたくない」と切って捨てた。
 首都圏に基盤が弱い維新の会にとって、石原氏との連携は魅力的ではある。だが、たち日の国会議員五人は、平均年齢七十歳を超える。しかも五人は、脱原発や環太平洋連携協定(TPP)参加を掲げる維新の会には否定的だった。それでも連携して「野合」と批判されるのは得策ではないというのが橋下氏の考えだ。

 一方、石原氏は維新の会との連携を熱望。「脱原発を容認し始め維新の会が訴える消費税の地方税化やTPP参加も理解を示している」(たち日関係者)状況だという。
 三日の会談は、維新側のペースで進んだようだ。維新側は今月中旬に結成される見通しの「石原新党」の政策も、維新の考えを最大限取り入れるよう求めたという。
 維新の会幹部は「連携したければ、メンバー全員が維新の政策に近寄らなければいけないというメッセージだ」とたち日側に大幅な譲歩を促している。

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