側溝土砂2割8千ベクレル超か 一関市、除染対応困難
一関市は、市内の道路側溝に堆積している土砂の放射性物質調査を行い、除染実施計画の区域外を含む114カ所中、22カ所で国の高濃度廃棄物の基準値(1キログラム当たり8千ベクレル)を超えているとの結果をまとめた。最大で約4万9千ベクレルに上る。市内の約2割の側溝に汚染土砂の堆積が見込まれるが、放射線量を基準にする同計画では、土砂を全て除染対象に含むのは困難。市は国に対し、土砂処理方法の明示と新たな財政支援制度の創設を求める。
市は5月、大字単位の38地区ごとに3カ所ずつ抽出、市街地の側溝を中心に堆積土砂を採取し測定。データの分析を進めていた。
全体の19%に当たる22カ所で8千ベクレルを超過。2万5千ベクレル以下が大半だが、1カ所が約4万9千ベクレルと突出した。高濃度の指標となる同8千ベクレル超の土砂は「指定廃棄物」として国が処理する。市が国庫補助を受けて行う除染実施計画の対象区域外は、62カ所調査し9カ所が基準値を超過した。
(2012/08/02)
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