#アベノミクス とは何だったか(1) 2012年、#中国 のGDPは、日本の1.4倍だった。2019年、中国は日本の2.9倍になった。アベノミクスの期間、#日本経済が停滞 して中国が成長したから、こうなった。
— 野口悠紀雄 (@yukionoguchi10) August 29, 2020
#アベノミクス とは何だったか(2) 成長したのは中国だけでない。2012年、#米国のGDP は日本の2.6倍だった。2019年、米国は日本の4.0倍だ。アベノミクスが何をもたらしたかについて、こうした数字ほど雄弁なものはない。
— 野口悠紀雄 (@yukionoguchi10) August 29, 2020
#アベノミクス とは何だったか(3) 毎月勤労統計調査によれば、2012年の #実質賃金指数 は104.5。これが2019年には99.9となった。7年間で4.4%の下落。GDPは低率とはいえ成長したが、#実質賃金はマイナス成長。
— 野口悠紀雄 (@yukionoguchi10) August 29, 2020
#アベノミクス とは何だったのか(4) #人件費 を圧縮したので、#企業利益 が増加した。#利益剰余金 (よく内部留保といわれる)は2012年の250兆円が、18年には450兆円を超えた。しかし、使い途がないので、#現金・預金 の保有を増やした。残高は、150兆円が200兆円程度に増加。
— 野口悠紀雄 (@yukionoguchi10) August 29, 2020
アベノミクスとは何だったのか(5) 企業利益の増加で #株価 が上昇し、年金積立金と #日銀のETF購入 がこれを支えた。ETFを購入している中央銀行は日銀だけ。
— 野口悠紀雄 (@yukionoguchi10) August 29, 2020
#アベノミクス とは何だったか(6) #日銀 は、国債を年80兆円程度買い上げるとしていたが、購入額は2017年頃をピークに減少し、19年末には12-15兆円程度に縮小している。つまり、#異次元金融緩和の量的緩和は、すでにひっそりと終了している。
— 野口悠紀雄 (@yukionoguchi10) August 29, 2020
#アベノミクス とは何だったのか(7) #日銀のETF購入 について、#OECD の2029年4月の「対日経済審査報告書」は、「市場の規律を損ないつつある」と批判している。
— 野口悠紀雄 (@yukionoguchi10) August 29, 2020
#アベノミクス とは何だったのか(8)2012年の国際経営開発研究所( IMD )の #世界競争力ランキング で、日本は27位だった。2020年版では、日本は過去最低の34位となった。
— 野口悠紀雄 (@yukionoguchi10) August 29, 2020
#アベノミクス とは何だったのか(9) #円安 は #異次元金融緩和 のためと言われることが多い。しかし、円安はすでに2012年10月から始まっている。これは、ユーロ危機の収束で、リスクオフ(円に投資)の流れが終わったからだ。
— 野口悠紀雄 (@yukionoguchi10) August 29, 2020
#アベノミクス とは何だったのか(10) 2013年から20年の間に #雇用者 は約500万人増えたが、その43%は #非正規 だ。これによって賃金上昇を抑えることができた。それによって企業利益が増加した。
— 野口悠紀雄 (@yukionoguchi10) August 29, 2020
アベノミクスとは何だったのか(11) アベノミクスの期間での企業売上高は、8.4%増。あまり高い伸びではないが、人件費伸びを4.9%に抑えられたので、営業利益は約40%増加した。
— 野口悠紀雄 (@yukionoguchi10) August 29, 2020
#アベノミクス とは何だったのか(12)生産性を上げるのでなく、#非正規・低賃金労働 に頼る構造は、労働市場の不安定化をもたらす。事実、今年1月から6月の間に、非正規は約100万人減(正規はむしろ増えている)。
— 野口悠紀雄 (@yukionoguchi10) August 30, 2020
#アベノミクス とは何だったのか(13)アベノミクスの期間に増えた #非正規労働者 217万人のうち100万人はすでに職を失った。失業率がさほど高まらないのは、求職活動をしないからだ(1月から6月の間に、失業者は30万人増。非労働力人口は62万人増)。
— 野口悠紀雄 (@yukionoguchi10) August 30, 2020
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