2018年9月9日日曜日

「足並みそろうと全滅しちゃうので。」(稲垣栄洋) 鷲田清一『折々のことば』朝日新聞2018-09-06) ; 「開花の時期をずらしたり、背丈を違えたり、植物はつねに多様性を拡げようとすると雑草学者は説く。」

足並みそろうと全滅しちゃうので。
稲垣栄洋

 開花の時期をずらしたり、背丈を違えたり、植物はつねに多様性を拡(ひろ)げようとすると雑草学者は説く。
環境のどんな異変にも対応できるよう、「とりあえず、たくさん用意しておきましょうね」というのが多様性。
人はついバラつきを嫌い、標準化を図るが、生き延びる工夫はどうも植物のほうが上らしい。
インタビュー《弱い雑草の「戦わない強さ」》(「コトノネ」第27号)から。

(鷲田清一『折々のことば』朝日新聞2018-09-06)



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