「旨（うま）みありて政権与党を捨て難し節操捨てて呑み込まれゆく」 （名古屋市 諏訪兼位） 『朝日歌壇』2014-07-21より

オニユリ　2014-07-15　江戸城（皇居）東御苑

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『朝日俳壇』2014-07-21

暗黒の一歩手前の五月闇　　　　　　　　　 　（倉敷市）森川忠信

朝顔市入谷捨てしも戦災で　　　　　　　　　　（東京都）井原三郎

憲法九条読みて昼寝す真剣に　　　　　　　　（藤沢市）安田明子

沖縄の戦後終らず花ゴーヤ　　　　　　　　　 （東京都）石川昇

闘ひを強ひられてゐる兜虫　　　　　　　　　　（大分県日出町）松鷹久子

台風を神風として国亡ぶ　　　　　　　　　　 　（三木市）酒井霞甫

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『朝日歌壇』2014-07-21

九条の解釈を変える会見に迷いなく歯切れよく語る危うさ　　　　　　（南陽市）渋間悦子

国民の生命（いのち）守ると繰り返す兵なる人の生命はいずこ　　　（宝塚市）河内香苗

旨（うま）みありて政権与党を捨て難し節操捨てて呑み込まれゆく　 （名古屋市）諏訪兼位

少年の「僕は大人になれますか？」原発事故のあの時の声　　　　　（横浜市）田口二千陸

音たてて蚕が桑の葉食むように憲法九条かじられていく　　　　　　　（下関市）乗安勉

人の血で染まりし畑の肥大芋コラムは伝う沖縄戦後　　　　　　　　　 （田辺市）石垣多鶴子

某党がアリアドネの赤い糸を出し某党受けて戦慄の恋　　　　　　　　（川越市）小野長辰

病院も学校もスーパーも2キロ圏　原子力空母街に食い込む　　　　（横須賀市）梅田悦子

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