2017年2月9日木曜日

「集合的無意識にアクセスしたいと思っている」 映画プロデューサー・作家川村元気さん 詩人の谷川俊太郎さんからの言葉 (『朝日新聞』一語一会2017-02-02)

 (略)

 表現方法が多様なのは、なぜ?

 ・・・3年はど前、対談した詩人の谷川俊太郎さんのこの言葉で、はっきりとわかったという。

 「僕はね、集合的無意識にアクセスしたいと思っているんですよ」

 多くの人が感じ、気づいていながら、なぜか表現されていないこと。
そこに触れ、形にしていく。
自分がやりたいこともそれだ、と思った。
・・・

 例えるならば、駅前のポストの上に置き去りにされたクマのぬいぐるみ。
喧噪の中、人々が通り過ぎていく日常で、そのクマを持ち上げ「誰のですか!」と叫ぶことが「自分の仕事」と理解した。
その瞬間きっと、「実はそれ、私も気になっていた」と、一斉に声が上がるはず。

 自分がやってきたことは、映画も小説も、絵本も、今の時代が抱える「気分」を表現することだった。
そのために最も効果的と思える表現方法を使う。
谷川さんの言葉で、「すベてがつながった」という。

 (略)

「集合的無意識にアクセスしたいと思っている」
映画プロデューサー・作家川村元気さん 詩人の谷川俊太郎さんからの言葉
(『朝日新聞』一語一会2017-02-02)

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