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東通原発:断層再調査、11月まで 年内の再稼働は絶望的 /青森
毎日新聞 2012年06月23日 地方版
東北電力は22日、東通原発1号機(東通村)敷地内にある断層の再調査について、今年11月までかけ実施することを決めた。東京都内で同日開かれた、原発の耐震安全性評価を見直す経済産業省原子力安全・保安院の専門家の意見聴取会で調査計画を示した。
再調査の結果、活断層だと認められれば、原発の再稼働に必要な国の安全評価(ストレステスト)に反映する必要がある。再調査を終えるまで東通原発を再稼働することは難しく、年内の再稼働は絶望的になった。
再調査するのは、いずれも敷地内南側にある、F−3断層▽F−9断層▽s−14断層▽s−19断層の4断層。耐震設計上、活断層として考慮しなければならない12万〜13万年前よりも新しい時期に断層が動いた形跡はないか、地表で短い断層が地下では長く伸びていないかなどを調べる。
昨年11月からの1度目の再調査ではボーリング調査のみ行った。今回はボーリング調査を2カ所で行うことに加え、大きな溝を掘って断層を露出させ、年代や地質を直接調べる「トレンチ調査」を3カ所で実施する。人工地震波や地中レーダーによる地下構造の探査も併せて行う。
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