6月28日「朝日新聞」夕刊の「素粒子」
「白昼に現れた妖怪か。
福島にまだあった新原発の計画。
市民や自治体が「消えよ」と唱えても、いまだに退散せず。」
福島民報
浪江・小高原発計画 撤回提案を否決 東北電株主総会 県と県内10市町村は賛成
東北電力の株主総会は27日、仙台市で開かれ、同社が浪江町と南相馬市で進めている浪江・小高原子力発電所建設計画の白紙撤回を定款に定めるよう求める株主提案の議案を反対多数で否決した。反対は91%で、議決権を持つ県と県内19市町村のうち、県と地元の浪江町、南相馬市など10市町村が賛成した。
福島民報社の調べでは、県と浪江、南相馬の他、郡山、いわき、須賀川、田村、桑折、会津美里、泉崎、石川の各市町村が賛成した。県は賛成の理由について「本県で原発事故が起き、今も県民が苦しんでいる上、県は県内原発の全基廃炉を表明しているため」としている。
一方、福島、喜多方、相馬、伊達、川俣、西会津、三春、楢葉、大熊の各市町は賛否を示す手続きを取らなかった。
株主からは「福島県は脱原発を掲げ、浪江町議会も誘致決議の白紙撤回を打ち出している。県民と町民の声を無視するのか」との質問があった。会社側は安全対策に万全を期した上で、エネルギー政策に関する国民的な議論の行方や地元の意見を踏まえて判断する考えを示した。
( 2012/06/28 09:46 カテゴリー:主要 )
河北新報
「浪江・小高原発、認めぬ」 福島の自治体、株主提案に賛意
東北電力の株主総会で受け付け会場に集まる株主=仙台市青葉区の電力ビル
仙台市青葉区の電力ホールで27日開かれた東北電力の株主総会。浪江・小高原発(福島県浪江町、南相馬市小高区)の建設計画撤回など、市民団体「脱原発東北電力株主の会」による3件の株主提案は全て否決されたが、地元の浪江町と南相馬市、福島県は賛成の議決権を行使した。東京電力福島第1原発事故で甚大な被害を受けた地域の意思表示。海輪誠社長は総会後の記者会見で「重く受け止める」と述べたものの、計画撤回には踏み込まなかった。
浪江町は浪江・小高原発の計画撤回に加え、女川(宮城県女川町、石巻市)、東通(青森県東通村)の両原発の安易な再稼働を認めないことを定款に盛り込む議案など3件全てに賛成した。
町は河北新報社の取材に「原発事故も収束していない。原発は不要で、再稼働も認められない」などと説明した。
南相馬市と福島県は浪江・小高原発に関する議案のみ賛成し、他の2件には議決権を行使しなかった。県は「県内にある東電の原発全ての廃炉を求めている。新規建設は考えられない」と言い、南相馬市は「原発の再稼働や建設は認められない」と強調する。
一方、宮城、青森両県と石巻市は、これらの株主提案全てに反対した。青森県は「再稼働の検討に当たって安全第一は当然だが、定款を変更する必要はない」と話す。大株主の仙台市も「定款の中だけで位置付ける話ではない」(奥山恵美子市長)として反対に回った。
総会で株主から「原発の安全性など信じられない」などの声も上がった。岩手県沿岸部の男性は「女川原発に強い不安がある。安全協定も結ばれていない」と訴えた。
2012年06月28日木曜日
朝日新聞
県は賛成 浪江・小高原発白紙案
2012年06月28日
●東北電力の株主総会 宮城、青森などは反対
東北電力は27日、仙台市で株主総会を開いた。脱原発を訴える株主が提案した3議案はいずれも否決されたが、株主でもある自治体の賛否は福島県とそれ以外で分かれ、東京電力福島第一原発事故の受け止め方の違いが浮かび上がった。
否決されたのは「脱原発東北電力株主の会」(篠原弘典代表、株主数261人)の提案。(1)再生可能エネルギーへの投資拡大(2)女川原発(宮城県)と東通原発(青森県)の再稼働に条件付与(3)浪江・小高原発(福島県)の建設計画を白紙撤回――を定款に明記する内容だが、いずれも9割超が反対に回った。宮城県、仙台市、青森県はすべての議案に反対。「定款を変えてまでやるものではない」といった理由だった。
一方、東京電力福島第一原発を抱える福島県などは議案によって賛否を変えた。(3)は「県内の原発全廃を求めているため」(福島県の担当者)賛成したが、(1)(2)は「白紙」で応じ、賛否を明確にしなかった。福島県の担当者は「(1)(2)は他県のことも含まれるため」と理由を説明した。
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