2023年6月9日金曜日

今日6月10日は韓国で『6.10民主抗争』記念日と呼ばれます。 / 1987年6月9日、1月に起きた治安本部の朴鍾哲虐殺に対する抗議デモに参加した延世大学の学生李韓烈氏が戦闘警察の催涙弾を後頭部に受け意識不明の重体に。1ヶ月間死線をさまよった後、6月抗争勝利を見届けるように7月5日死去。国民葬には160万が結集。倒れた氏を学友が助ける姿は学生運動の象徴となる。 / 韓国映画『1987』(邦題『1987、ある闘いの真実』)は、李韓烈氏が倒れる様子をそのまま再現している。       

 

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〈関連年表〉
池明観『「韓国からの通信」の時代』(影書房)巻末年表からの抜粋

1987年
1月14日
ソウル大3年生・朴鐘哲、治安本部反共捜査室での取り調べ中に拷問により死亡。

2月7日
全斗煥政権、ソウル、釜山、光州、大部などで開催予定だった朴鐘哲追悼会に対し、全国一斉検問検索などで、実施不能へ圧力。

3月3日
朴鐘哲の49日祭と、拷問追放民主化国民平和大行進の開催阻止のために、全斗煥政権は6万の警察を動員、全国で439名を連行。

3月6日
シュルツ米国務長官が訪韓、全斗煥は翌年2月の任期満了での退任を確約。

4月13日
全斗煥、憲法改正は88年のソウル・オリンピックの後、87年中に直接選挙を経ないで次期大統領を選出と発表。(4・13措置)

4月15日
釜山大学で3000名の学生が、拘束・連行された学生の釈放を求めるデモ。

4月21日
光州のカトリック神父13名、連接選挙制を求め、無期限断食に突入。

4月28日
文学者193名、憲法改正を求めて声明を発表。

5月1日
金大中、金泳三、新野党・統一民主党を発足。

5月14日
全国でデモ開催、1万人参加。

5月15日
曹渓宗の僧侶751名、民主化のための見解を発表。

5月21日
検察、朴鐘哲拷問致死事件に、新たに3名の警察官が関与と発表。/全国で学生の抗議遊動が広がる。(6月抗争)

6月4日
民主憲法争取国民運動本部、6月10日に「朴鐘哲君拷問致死隠蔽デツナ上げ糾弾大会」の開催を発表。全斗煥政権は、これを封鎖すると明言。

6月5日
全斗煥政権、直接選挙なしに、大統領の後任として慮泰愚将軍を指名と発表。

6月9日
「6・10拷問殺人隠蔽糾弾及び護憲撤廃国民大会」で警察との激しい衝突のなか、廷世大学生・李韓烈が催涙ガスの直撃弾を受け重体




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