江戸城(皇居)東御苑 カンザクラ 2013-03-05
*明治36年(1903)
8月20日
・私立日本法律学校、専門学校として認可。私立日本大学に改称。
25日 明治法律学校、明治大学と改称。
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8月20日
・愛知県、初の乗合自動車営業取締規則制定。
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8月21日
・幸徳秋水「二者一をとれ」(「万朝報」)。帝国主義か社会主義かの選択迫る。
この月、北海道に遊説。「小樽新聞」碧川企救男に小樽に迎えられる。
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8月21日
・日本鉄道、上野~青森間直行列車に寝台食堂車を連結。
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8月21日
・英エドワード7世、ウィーン訪問。
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8月22日
・東京電気鉄道(東京馬車鉄道が改称)、品川~新橋間の市街電車の運行開始。東京初の路面電車。
京都には、明治28年から電車が走っているが、東京では明治13年以来の鉄道馬車が、新橋・上野をつなぐ重要な交通機関であった。
「新橋品川間の電車開通・・・昨日午前五時三十分愈々(いよいよ)電車運転を開始せり。東京に於ける電車の運転は之を以て嚆矢となすこと故、聊か其状況を記さんに、是より先き会社にては、従来雇用したる鉄道馬車の馭者中より運転手を選抜し浜松町なる新設会社構内に於いて運転上の練習をなさしめ既に百名の卒業者を出したるのみか、今日に至るまで、数回新橋品川間の試運転を実行したることとて、昨日は開業第一日なりにも拘らず、更に少しの故障もなく、午前五時先づ会社長及び担当技師を始め重なる会社員一同数台の電車に乗って新橋及び品川の両方面に向ひ、何れも其終局点に下車したる後始めて、普通乗客の乗車を許し、又会社にては芝口一丁目、芝赤門前即ち会社入口及び品川停車場外数筒所に大国旗を交叉して、祝意を表し、尚ほ大門前には『今日より電車鉄道の運転を開始致し候』と云へる掲示をなしたり。・・・」(「時事新報」8月23日)
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8月22日
・「福島民報」紙上で社会主義についての論争。20日間におよぶ。
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8月23日
・ロシア、ラムスドルフ外相、日露交渉地を東京に移す提議。
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8月25日
・有島武郎(25)、横浜港から伊予丸で出航、森本厚吉と共にアメリカ留学に向かう。
9月8日シアトル着。ハーヴァフォールド大学大学院で3年間、経済・歴史を専攻。フランセス・クローウェルと知り合う。
40年4月11日ヨーロッパを回って帰国。森本は、新渡戸稲造の母校ジョン・ホプキンス大学に入学。
弟の壬生馬(21、学習院中等科を経て外国語学校伊大利語科に在学)が、横浜へ行って荷物や貨幣の両替等の世話をし、また船中の読みものとして、島崎藤村の「若菜集」「一葉舟」を兄に贈る。
壬生馬は熱心な島崎藤村の読者で、明治34年夏には小諸に出かけて藤村に逢っていた。
9月14日、シカゴで友人の森広と会い、彼が結婚する予定であった佐々城信子(有島が彼女の渡米の面倒をみてやった)のその後の消息を知る。
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8月26日
・小村寿太郎外相、駐韓国公使林権助に対し韓国皇帝にロシアとの竜岩浦(龍嚴浦)租借契約を拒絶するよう要請せよと訓令。
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8月26日
・シーボルト娘・女医楠本イネ(76)、没。
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8月26日
・フィリピン、官費米国留学制度成立。1912年までに200名以上が留学、各界の指導者に。
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8月29日
・和仏法律学校、法政大学と改称。
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8月29日
・ロシア皇帝ニコライ2世、穏健派蔵相ウィッテ解任。満州・朝鮮への武力進出を狙うベゾブラーゾフ派勝利。
30日、極東特別委員会設置指示。極東政策最高決定機関。
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8月30日
・斉藤紀一、東京青山に脳神経系の青山病院開業。
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8月下旬
・伊藤・山県ら元老5人と桂・小村ら主要閣僚の出席した御前会議でロシアとの交渉方針を決め、その後の閣議で追認。
日本は韓国に対する独断的勢力圏をロシアに対し要求、ロシアには、鉄道経営に限定して満州における「特殊な利益」を承認するにすぎないもの。ロシアに対し非常に強硬。
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9月
・この頃、満州各地のロシアの軍備強化。
旅順口では、守備隊は1万3千が2万に増加、湾口防衛のための強固な砲台構築。
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・矢野文雄(54)、「社会主義全集」刊行。前年には小説「新社会」を発表して反響を呼び、社会主義講演会にも参加。
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・漱石、新学年からシェイクスピア作品の講読と、「文学論」講読とを始める。
「文学論」は難解な抽象論が続き、学生たちを当惑させが、シェイクスピア講読は大変好評で、多くの学生がその教室に詰めかけた。
この新学年から東大の英文科に入った森田米松は、難かしそうな「文学論」を聴講せずに、シェイクスピアの講読だけを聞いていた。
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・北一輝(20、武蔵坊弁慶)「鉄幹と晶子」(「明星」)
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・大杉栄、外国語学校の仏語科に入学。明治38年7月卒業。
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・松岡荒村「山上憶良が貧窮問答の歌を読む」(「社会主義」)
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・数奇屋橋~神田橋間に東京市街鉄道(街鉄)開通。外濠沿いを走る。1区間3銭。
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・谷中村、川辺・利島両村大洪水。
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・トロツキー、メンシェヴィキ指導部に選出。
プレハーノフの尽力でボルシェヴィキから奪回した「イスクラ」再開。
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9月1日
・山中峯太郎、中央幼年学校に入学。
同期に広島地方幼年学校から来た阿南惟幾、1期上に東條英機。
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9月1日
・(露暦8/19)露、ペテルブルク警保局特別部長ズバートフ、免職。
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9月2日
・京都の二井商会、京都駅--堀川中立売間、祇園--堀川中立売間の乗合自動車営業開始。
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9月2日
・日本書籍株式会社創立。国定教科書の出版の9割以上を独占。社長大橋新太郎、資本金100万円。
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9月3日
・津田真道(74)、没。官僚・法学者、新律綱領編纂に参画。
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9月3日
・駐日韓国公使高永喜、小村外相に韓国中立保障要請。
26日、小村外相、平和維持と友好に努力している現在、戦争を口にし中立を論ずるは「時機に適せざる義」と回答をはぐらかす。事実上の拒否。
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9月5日
・棟方志功、誕生。
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9月6日
・北京、ロシア公使レッサル、清国に対し満州撤兵のための7条件を撤回し、新要求を提出。清国はこれを拒絶。
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9月7日
・清国、商部を設置。
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9月7日
・小村寿太郎外相、日露交渉地を東京に移転するというロシアの提議に同意を訓令。
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9月8日
・オスマン帝国軍がブルガリアで数千人を虐殺したと伝えられる。
14日 ブルガリア政府は列強にマケドニア介入を要請。
25日、イギリス、オーストリアとロシアの解決案支持表明。
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9月10日
・論説「満韓交換の風説を破る」(「皇城新聞」)。日露協商を暴露。日露の「保護属邦」ではなく、「東洋の一独立帝国」である韓国を「日露両国が勝手に交換をいう」不当・無礼を痛憤する。
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9月10日
・福島県岩城郡内郷村の入山炭坑坑夫1千人、虐待に対して暴動。
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9月11日
・東京養老院設立。
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9月12日
・大阪市営電気軌道花園橋--築港埋立地間が開業(市営電車のはじめ)。
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9月12日
・(露暦8/30)ロシア、ガボン、労働者喫茶クラブ開く。
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9月13日
・9代目市川団十郎(66)、茅ヶ崎の別荘孤松庵で没。
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9月13日
・独、社会民主党のドレスデン大会。~20日。
15日、改良主義派の綱領改正案否決。
20日、ベルンシュタイン修正主義批判決議。
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9月15日
・清国外交部慶親王、日英米の圧力でロシアへ満州撤兵履行要求。
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