2013年3月27日水曜日

【PC遠隔操作事件】報じられない捜査の問題(江川 紹子)







<一部引用>
略)

警察は、なぜ、パソコンの押収や解析を先行させなかったのか。

事前の情報漏れが目に余った警察
自らの問いに自問自答する形で、佐藤弁護士は次のように指摘した。
「答えは、本件に関する報道が教えています。片山さんの逮捕の前から、マスコミには片山さんが本件の容疑者であることが広く知れ渡り、警察が、マスコミに知られないで、片山さんの自宅からパソコンを押収したり、任意で取り調べたりすることは不可能な状況が現出していたからです」

本件では、まさに目に余るような事前の情報漏れがあった。
片山被告が外を出歩いたり、猫カフェで猫を抱く様子は、逮捕と同時に多くのマスメディアが報じている。こんなにもゾロゾロつけ回していたにも関わらず、片山被告自身はまったく気付かなかったようだ。
この状況について、2月20日の週プレニュースは次のように報じている。

〈NHKによる盗撮など各メディアの取材は日を追うごとに過激になり、最終的にはかなりバレバレの尾行をする記者もいたという。
「結果的には片山容疑者が驚くほど鈍感だったのが幸いした。逮捕前の数日間、警察は大胆すぎる一部の記者にかなりいら立っていた。おそらく警察からすれば、最後は片山容疑者との闘いではなく暴走するメディアとの闘いだったはず」(某新聞社社会部記者)〉

このままでは、記者たちに知られずにパソコンを押収するどころか、本人が気がついて逃走したり、パソコンを破壊するなどの証拠隠滅を図るのでは…と捜査の担当者は危機感を募らせたことだろう。そのため、逮捕が見切り発車になった、ということはないのだろうか。

記者たちが片山被告が捜査のターゲットであることを知る情報源は、警察以外には考えられない。現場の捜査員が情報を漏らす自分たちの首を絞めるような行為をするとは考えにくいとしても、現場から遠い幹部などから相当な情報漏れがあったのではないか。

情報漏れがもたらす捜査陣へのプレッシャー

(略)
<引用おわり>

YAHOOニュース
【PC遠隔操作事件】報じられない捜査の問題(江川詔子)
より






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