しんぶん赤旗
交渉前も 交渉中も 交渉後も TPP 情報公開されず
衆院予算委 宮本氏追及
環太平洋連携協定(TPP)にかかわる情報が交渉前も、交渉中も、交渉後も、国民にはいっさい秘密にされたまま参加させられることが28日の衆院予算委員会で、明らかになりました。追及した日本共産党の宮本岳志議員は「国民置き去りの秘密交渉そのものだ」として、交渉をやめるよう求めました。
宮本氏は、日本の交渉参加にむけて行われている日米事前協議で、米側が提起している関税・非関税措置の項目や内容を明らかにするよう追及。「日米共同声明に明記された『自動車と保険』以外にあるのか」「米側の『外国貿易障壁報告書』や『USTR(米通商代表部)募集のパブリックコメント』で指摘している事項ではないのか」と具体的にただしました。
しかし、安倍晋三首相は「交渉中なので申し上げることは控える」としていっさい明らかにしませんでした。
宮本氏が、「どの段階で明らかにするのか」と求めても、安倍首相は「米国政府は議会の承認を得るために、説明をしなければならない。その際、公になることがある」としか答えませんでした。
宮本氏がTPPの「条文テキスト」や関税などの取り決めを定めた「譲許表」をいつ公開するかとただしても、岸田文雄外相は「参加国の合意を得たものはできるかぎり情報を公開する」と述べるにとどまりました。
宮本氏は、交渉後についても、ニュージーランドの首席交渉官が協定発効後4年間は交渉文書を秘匿する合意があると明らかにしているとして、「交渉前、交渉中、交渉後も国民は何も知らされない」とのべ、秘密交渉をやめるよう求めました。
日本農業新聞
TPP協定文 合意まで開示されず (2013年03月26日)
政府は25日、TPPの協定文について「最終的に関係国で合意されるまでは開示されないルールになっている」ことを明らかにした。日本が仮に交渉に参加し、交渉の状況について国民が情報開示を求めても、交渉が終わるまで知らされない恐れがある。農産物の重要品目の扱いも、交渉妥結まで政府は秘密にするのではないかとの懸念の声が高まりそうだ。
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