憲法草案関与のゴードンさん追悼、美智子さまメッセージ
【ニューヨーク=中井大助】連合国軍総司令部(GHQ)の一員として日本国憲法の草案づくりに携わり、昨年末に89歳で亡くなったベアテ・シロタ・ゴードンさんの追悼式が28日、米ニューヨークであった。アジアの文化を米国に紹介することにも長年尽力したゴードンさんをしのんだ。
ニューヨーク・フィルハーモニックのバイオリン奏者で、息子が同楽団の音楽監督を務める建部洋子さんはゴードンさんの力で奨学金を受け取り、ニューヨークで音楽を学ぶことができたと述懐。戦前、日本でゴードンさんの母親からピアノレッスンを受けたというオノ・ヨーコさんもビデオメッセージを寄せ、日本のアーティストを励ましてくれたことに感謝をした。
ジャパン・ソサエティーの桜井本篤理事長は、宮内庁の川島裕侍従長からもメッセージが寄せられたことを披露。ゴードンさんと交流があった皇后美智子さまが「戦後社会における日本女性の権利のためにゴードンさんが果たした役割を重視しており、その功績が日本で長年にわたって記憶されると信じている」との内容だったという。
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