朝日新聞013年4月25日10時57分
「日本の発言は好戦的」 尖閣巡り、元米大統領補佐官
【ワシントン=大島隆】尖閣諸島を巡る日中の対立について、米国のブレジンスキー元大統領補佐官は24日、ワシントンで講演し、「最近の日本の発言、特に中国人が島に上陸しようとしたら何が起きるか、どういった軍事的な行動を取りうるかに関する発言は好戦的だ。(問題解決の)助けにならない」と語った。
具体的に日本のどの発言に対するものかは不明だが、安倍晋三首相は23日に国会で「上陸となれば強制排除は当然だ」などと語っており、こうした発言を念頭に置いたものである可能性がある。
ブレジンスキー氏はカーター政権で国家安全保障担当の大統領補佐官を務め、2008年の大統領選挙ではオバマ氏陣営の外交政策顧問を務めた。現在もオバマ政権の外交政策に影響力を持つと言われている。
ブレジンスキー氏は、日中の政府高官との意見交換の際、「一方の船や飛行機が領海内にいないことを互いに確認してから領海に入る『カブキダンス』をすれば、国民向けのアピールと同時に、リスクを最小化できる」と歌舞伎の動きに例えた提案をしたとも述べた。
関連記事
米政権、「どんな脅かしにも屈しない」安倍首相発言に懸念 中韓にらみ自制促す
0 件のコメント:
コメントを投稿