2013年4月23日火曜日

麻生財務相の「懸念の種」は安倍首相 「その問題とは・・・安倍首相の国家安全保障や愛国的教育への傾倒だ」 麻生氏も他人のことを言えない

WSJ 2013/04/23 8:56 am
麻生財務相の「懸念の種」は安倍首相

【ワシントン】麻生太郎財務相(72)は記者会見やインタビュー、講演でざっくばらんに物を言う。現職を含め5人の歴代首相を親戚に持つ麻生氏には恐れる人など誰もいない。

19日に行われた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議後のウォール・ストリート・ジャーナルのインタビューでも、遠縁の1人、安倍晋三首相を含めさまざまな話題について率直な意見を語った。

麻生氏は日本の経済について、2年程度で2%の物価上昇率を実現すると話す日銀の黒田東彦・新総裁と同じくらい強気になりたいと認めた。しかし、1つ気掛かりな問題があるため、そのインフレ見通しにはさほど確信を持てていないようだ。

その問題とは欧州のソブリン債務危機でも、米国の財政の崖でも、中国との緊張再燃の可能性でもない。安倍首相の国家安全保障や愛国的教育への傾倒だ。

麻生氏は、安倍氏が7月の参院選後も経済改革に注力し続けていられるかどうかについては「自信が今ひとつない」と述べた。与党・自民党が7月の参院選で圧倒的勝利を収めることは広く予想されている。予想通りになれば、安倍氏は衆参両院で支配権を得ることになり、憲法改正を実施できるチャンスが高まる。

安倍氏は現在の自衛隊の非軍事組織という位置付けを見直し、国防軍に再編することをもくろんでいる。第2次世界大戦後に占領軍が起草した日本の平和憲法は、軍隊の保持を禁じている。

「この間、 野党をやってみて、世の中を見て、国民が何を考えているかといえば、憲法や教育ではない。国民の気持ちは絶対に景気対策、デフレ不況からの脱却、それに対するプライオリティーが1番だ」と麻生氏は述べ、「(安倍首相には)教育とかはちょっと置いておくということを理解してもらい、その通りにやってもらって、今その方向に走っている」と語った。

だが、「7月からまたそっちの方に話を振られるのではないかとの疑いがある」との見方を示した。

さらに麻生氏は、「参議院選に勝ったあと、もうしばらく、あと数年間は経済に専念すべしと言わなければならないのが私の仕事だと理解している」と述べた。

記者: Mitsuru Obe

原文(英語):What Keeps Aso Awake At Night: Abe
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2013/04/21/what-keeps-aso-awake-at-night-abe/
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他人のことはよく見えるらしいけど、
アナタも結構アブナイよ。






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