時事通信 6月6日(月)20時14分配信
東京電力福島第1原発事故による影響を調べるため、福島県が事故当時18歳以下(胎児を含む)だった県民を対象に実施している2巡目の甲状腺検査で、県は6日、3月末時点で30人が甲状腺がんと診断されたと発表した。
県は、昨年12月末時点の16人から増加した原因を不明としているが、「甲状腺がん発生は原発事故の影響とは考えにくい」との見方を変えていない。
2巡目の検査は、約38万人の対象者のうち約27万人で完了。「悪性ないし悪性の疑い」と診断されたのは57人(昨年12月末時点は51人)で、このうち30人が手術により甲状腺がんの確定診断を受けた。
福島原発事故
当時5歳が甲状腺がんの疑い
毎日新聞2016年6月6日 22時00分(最終更新 6月6日 23時26分)
東京電力福島第1原発事故の影響を調べる福島県の「県民健康調査」検討委員会は6日、当時5歳の1人が甲状腺がんかその疑いがあると明らかにした。甲状腺がん発生で放射線の影響は考えにくいとする理由の一つだった「5歳以下の診断例がない」状況が変わる可能性があるが、同委は「(影響が考えにくいとする)論拠を変える必要はない。これからどれくらい出るか検証する」としている。
福島県によると、放射線への感受性は大人より子どもの方が高く、チェルノブイリ事故では、当時5歳以下でも甲状腺がんが多発していたという。
健康調査は県が2011年6月から実施。甲状腺検査は事故時18歳以下だった約37万人を対象に15年4月まで1巡目を実施し、14年4月からは2巡目に入っている。これまで5歳以下の診断例がないことなどから、検討委が1巡目の結果に基づき作成した今年3月の中間まとめで、甲状腺がんの発生について、放射線の影響は「考えにくい」としていた。
検討委は、今年3月までに2巡目で30人ががんと確定したことも報告。昨年末と比べ14人増で、「疑い」は同8人減の27人だった。「疑い」が減った理由について、県は「8人ががんと確定されたため」と説明している。【曽根田和久】
報道ステーションが甲状腺がん問題を取り上げていました。
— かばさわ洋平 (@ykabasawa) 2016年6月6日
5歳男児から甲状腺がんの診断で、放射線の影響は考えにくいという方針に改めて疑問が募ります。 pic.twitter.com/ToGR6yypgo
12歳から14歳になって初めて甲状腺がんが見つかったのです、とウクライナの医師が語っています。
— かばさわ洋平 (@ykabasawa) 2016年6月6日
晩発性を無視して、放射線の影響は考えにくいという結論を持ち出すのではなく、検査を拡大すべきです。 pic.twitter.com/Y2U6kWSZZD
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