2013年4月15日月曜日

伊丹、宝塚市長選、維新惨敗(補選含め4戦4敗)。 ビラを差し出しても取ってもらえず、「維新」と口に出すと嫌な顔をされた。

毎日JP
維新:公認の2氏が惨敗 伊丹、宝塚市長選
毎日新聞 2013年04月15日 00時58分(最終更新 04月15日 11時15分)

任期満了に伴う兵庫県伊丹市長選と同県宝塚市長選が14日投開票され、伊丹市は藤原保幸氏(58)=自民、民主、公明推薦=が3選、宝塚市は中川智子氏(65)=民主支持=が再選を果たし、いずれも現職が勝利した。日本維新の会が大阪府外の首長選で初めて公認候補を擁立。今夏の参院選と同県知事選の行方を占う選挙としても注目されたが、惨敗した。

維新は、伊丹市長選に岩城敏之氏(52)、宝塚市長選に多田浩一郎氏(40)と、いずれも前市議の2新人を擁立。橋下徹共同代表が告示日の7日と投票前日の13日の2度にわたり両市に応援に入り、公務員批判を展開し市役所改革を主張した。両市は大阪のベッドタウンで、昨年の衆院選比例代表でも維新の得票率が30%前後でトップ。大阪府外への支持基盤の拡大を目指す維新は、勝利の可能性が高い地域とみて力を注いだ。

しかし、他陣営からは、橋下氏が大阪(伊丹)空港の廃港を主張してきた点を批判された。さらに、選挙前に維新幹部が阪神地区や神戸市を「特別区」にする将来構想を披露したところ、維新と大阪都構想から兵庫を守ろうとするキャンペーンを展開されて、防戦に追われた。

投票率は伊丹市41.92%、宝塚市45.94%。【森本宗明、山田毅】

確定得票数は次の通り。

◇伊丹市長
当41267 藤原 保幸<3>無現=[自][民][公]
13041 岩城 敏之 維新=[み]
7510 阪上 聡樹 無新
3194 服部 好広 無新=[共]

◇宝塚市長
当43347 中川 智子<2>無現=[民]
23561 多田浩一郎 維新=[み]
9748 樋之内登志 無新=[自]
6106 渡部  完(1)無元
997 山田 利恵 無新


朝日新聞
維新、兵庫2市長選で敗北 「橋下氏の名だけで勝てぬ」

14日投開票された兵庫県伊丹、宝塚両市長選は、日本維新の会が初めて大阪府外に公認候補を立てて挑んだ首長選挙だったが、いずれも敗北した。本拠地・大阪で選挙の強さを誇ってきた維新はまず隣県の兵庫で首長選に勝利し、夏の参院選へと弾みをつけたい考えだったが、課題を残した。

維新は7月の兵庫県知事選も候補者擁立を検討中だが、2市長選の敗北が判断に影響する可能性がある。地方選挙を総括する今井豊副代表は「与党が強い中、態勢もないところで善戦したが、橋下徹共同代表(大阪市長)の名前だけでは勝てないという課題が浮き彫りになった。良い引き締めになった」と話した。

昨年の衆院選で54議席を得た維新だが、大阪府外の小選挙区で勝てたのは強固な地盤を持つ平沼赳夫、園田博之両氏のみ。夏の参院選に向け、府外での支持拡大が急務となっていた。


神戸新聞2013/4/15 13:29
維新、補選含め4戦4敗 伊丹、宝塚市長選

これまでのような「攻め」の選挙戦は、最後までできなかった。14日投開票された伊丹、宝塚市長選で、日本維新の会が大阪以外の首長選に初めて挑んだが、両市議補選も含めると4戦4敗。「政策を聞いてもらえない」「維新と言うと嫌な顔をされる」。予想以上の逆風を覆せないまま、維新の兵庫攻略に向けた第一戦は幕を閉じた。
(松本大輔、斉藤絵美)

伊丹市長選で3選を果たした藤原保幸氏(58)は当選から一夜明けた15日朝、選挙戦を振り返った。「維新の候補が橋下(徹・共同代表)さんを前面に押し出して戦ったことで、『伊丹は大阪のものではない』という主張がしやすくなった」

宝塚市長選で再選を果たした中川智子氏(65)も同日午前の会見で「時代の閉そく感が、維新の票になるのが怖かった。正直、もう少し肉薄されると思っていたので(票差に)少し驚いている」と明かした。

中川氏に敗れた維新新人多田浩一郎氏(40)は同日朝、選対本部長で県総支部政調会長の杉田水脈衆院議員(比例近畿)とともに阪急逆瀬川駅前で、通勤客らに頭を下げ続けた。

選挙戦序盤、「私の改革は橋下徹のお墨付き。宝塚維新を起こす」と繰り返した。市職員給与カットやごみ収集の民間委託など、市議時代からの主張も維新路線に沿っていた。

しかし、次第に逆風を感じるようになった。

ビラを差し出してもなかなか取ってもらえず、「維新」と口に出すと嫌な顔をされた。「衆院選の時のような期待感がまったくない。でもいまさら色を弱められない」と、戦略の立て直しができないことを嘆いた

伊丹市長選の維新公認岩城敏之氏(52)も個人演説会で力を込めた。「橋下さんではない、岩城個人を見てほしい」。当初は集票が期待できると見込んでいた“大看板”をはずそうと懸命だった。「本来の争点は財政問題だが、橋下さんのイメージが先行し、政策を理解してもらうのに時間がかかった」と悔やむ。

選挙結果に杉田衆院議員は「1番を取る選挙では今、維新は難しいのかもしれない。私も2番目で比例復活。参院選も2番を取ればいい。でも、知事選は1番を取らなきゃいけない。どうすればいいかこれから考えていく」と硬い表情で語った。


MSN「維新包囲網だった…」 維新選対本部長の杉田衆院議員
2013.4.15 08:52

兵庫県伊丹、宝塚両市長選で日本維新の会陣営の選対本部長を務めた杉田水脈(みお)衆院議員(比例近畿)は14日深夜、宝塚市内で報道陣の取材に応じ、敗因について「宝塚は大阪ほど危機的な状況ではなかったということ。宝塚は今は赤字でないので、いくら危機感を訴えても伝わらない。市民は改革よりも安定を望んだという結果だと思う」と語った。

今回の両市長選について「維新包囲網だった。どの陣営もたたいているのは維新のことだけだったと思う」と述べ、「大阪都構想も伊丹空港廃港も何度も松井幹事長も橋下共同代表も『それはデマだ』と打ち消してくれたが、なかなか浸透しなかった。ただ、われわれは最後まで政策一本で勝負したので戦い方には悔いはない」と振り返った。










東京新聞
下カラー薄れ失速 ミニ統一選 維新2候補が惨敗
2013年4月16日 朝刊

 日本維新の会は14日投開票の兵庫県伊丹、宝塚両市長選に公認候補を擁立し、みんなの党の推薦を得て戦ったが、惨敗した。維新が総本山といえる大阪府以外の首長選で公認候補を立てるのは初めてで、夏の参院選をにらみ、近接地に打って出て党勢拡大を狙ったが、逆に退潮傾向がはっきり表れた。 (城島建治、冨江直樹)

 共同代表の橋下徹大阪市長は十五日、選挙結果について大阪市内で記者団に「実力不足が表れた。重く受け止めなければならない」と語った。

 伊丹市長選は自民、民主、公明推薦の現職藤原保幸氏(58)に、維新の元市議岩城敏之氏(52)が挑んだ。獲得票は当選した藤原氏の四万票超に対し、維新は三分の一以下の約一万三千票という大敗だった。宝塚市長選は、民主支持の現職中川智子氏(65)に、維新の元市議多田浩一郎氏(40)が挑戦したが、勝った中川氏に二倍近くの大差をつけられた。

 橋下氏側近の衆院議員は「競っていると言われた宝塚もダブルスコア。敗因を分析しないといけない」と衝撃を受けている。維新は五十四議席を獲得して躍進した昨年の衆院選で、両市では比例代表で高い得票率を記録したのに、今回は遠く及ばなかったからだ。参院選では兵庫選挙区で候補を擁立し、必勝態勢を取る方針だが、党内からは苦戦を予想する声も出始めた。

 地方選の動向を研究する東北大大学院情報科学研究科の河村和徳准教授は「有権者が橋下氏個人と、政党としての維新を分けて考え始めた結果の表れ」と分析する。

 衆院選では、橋下氏の人気が維新の支持に直結したが、その後は国会運営や政策面で、石原慎太郎共同代表率いる東京組と橋下氏の大阪組の不協和音が表面化。国の統治機構を改革すると宣言し、国政進出を決めたにもかかわらず、最近決定した党綱領では、石原氏の強い意向を受けて「改憲」を最重要課題とした。「橋下カラー」は確実に薄まり、党内には国民から自民党の「補完勢力」とみられることへの危機意識も広がっている。

 橋下氏は参院選への出馬を否定しており、今後も国政での影響力は未知数。河村氏は「政党としての維新への期待はしぼんでいる」と指摘している。


毎日JP
維新の会:戦略の見直し必至 2市長選で惨敗
毎日新聞 2013年04月15日 14時52分(最終更新 04月15日 15時08分)

 14日投開票された兵庫県伊丹・宝塚両市長選は、大阪府外の首長選で初めて公認候補を立てた日本維新の会の惨敗に終わった。維新の橋下徹共同代表(大阪市長)は、党の看板である公務員批判と役所改革一辺倒の主張を展開したが、支持を広げられなかった。橋下氏は15日、「コミュニケーションをとれていなかっただけだ」と強調したが、夏の参院選への影響を問われた松井一郎幹事長は「そりゃありますよ」と認めざるを得なかった。兵庫県知事選も含め、戦略の見直しを余儀なくされるのは必至だ。

 「橋下氏と戦っているようだった」。伊丹市長選で3選を果たした藤原保幸さん(58)は14日夜、選挙戦を振り返った。宝塚市長選で再選した中川智子さん(65)も「橋下氏が『僕は宝塚市民になりたくない』と言ったと聞き、怒りでいっぱいだった」と述べた。

 橋下氏は選挙期間中に2度現地入り。告示日には「公務員の給料は高すぎる。なぜ怒らないの?」と、有権者の不満をあおった。公務員改革は、今月1日に関連法案の検討を国会議員団へ指示するなど、参院選でも強く訴える戦略だ。だがその他の市政への認識は浅く、壇上で候補者に状況を教えられながら演説するほど。陣営関係者からも「市長選なのに、役人の給料のことばかりでいいのか」と、懸念が漏れていた。

 橋下氏が将来の伊丹空港廃港を唱えていたことや、党幹部が阪神地区などを「特別区」に再編する将来構想を選挙前に披露したことも響いた。選挙戦最終日、橋下氏は「二つの誤解を解く」と釈明。しかし、民営化された以上は空港会社が廃港の是非を決めるという橋下氏の主張は、当初党内でさえ共有されていなかった。特別区問題も「(道州制導入後の)関西州のことを言ったまで」と説明したが、伊丹市の無職女性(75)は「私は伊丹で生まれ育ったから『維新改革』は大阪でやって」と突き放した。

 宝塚市長選で敗れた維新の多田浩一郎さん(40)は14日夜、「自民党が高い評価を受け、維新に期待が集まりにくかったのかもしれない」と力なく語った。一方、伊丹市長選で敗れた岩城敏之さん(52)は、疲れ切った様子でこう分析した。「維新や橋下さんのイメージだけで事が始まってしまった。主張を理解してもらうのに時間がかかった」。得意のイメージ戦略に失敗し、維新は大敗した。【森本宗明、山田毅、山下貴史】



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「橋下人気の陰りとともに、じわじわと出てきた内部矛盾。日本維新の会も、こりゃ、下り坂だ。」








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