2012年6月11日月曜日
橋下氏の大飯原発再稼動容認 「再稼働ははじめから決まっていた話で、これまでの紆余曲折は、ここに着地するための、伏線だった・・・」(小田嶋隆)
橋下大阪市長の大飯原発再稼動容認は、予め作られた筋書き通りの茶番劇?
以下は、
「日経ビジネスオンライン」「小田嶋隆のア・ピース・オブ・警句」より
大飯ぐらいは働かさなきゃダメか?
小田嶋 隆
大飯原発が再稼働するようだ。
昨日(5月31日)からの報道を見ていると、「再稼働は既に決定事項」という扱いだ。各メディアとも、そういうニュアンスの伝え方をしている。
期日は、6月上旬が有力らしい。
本当だろうか。
だとすると、ずっと前にあらかじめ決まっていたのでなければ不可能なスケジュールだと思うのだが。
考え過ぎだろうか。
これまで、再稼働に反対の姿勢を示していた橋下徹大阪市長も
「上辺や建前論ばっかり言ってもしょうがない。事実上の容認です」
と、ここへ来て、にわかに容認に転じている。朝日新聞の朝刊を見ると、
「この夏、どうしても(電力不足を)乗り切る必要があるなら、暫定的な安全判断かもわからないけれども、僕は容認と考えている」
と、報道陣に語ったのだそうだ。
唖然とする。
まるで土手で殴り合ったあとに、笑って肩を組む青春ドラマのパターンだ。
というよりも、市長は、自分のこれまでの発言が、「うわべだけの建前論」だったということを自ら認めた形に見える。
振れ幅の大きい出来事は、事態が決着した時点から振り返ると、茶番劇に見える。
今回の例で言うなら、再稼働ははじめから決まっていた話で、これまでの紆余曲折は、ここに着地するための、伏線だったということだ。
誰かがシナリオを書いていたと決めつけているのではない。
出来レースだったと言いたいのでもない。
が、おそらく、かなり早い時期から、関係者の間で、ここに至る結論は、共有されていたはずなのだ。
とすると、関西広域連合(←やくざみたいだな)の面々は、それぞれに独自の主張を展開する構えで模様眺めをしつつ、実際のところ、夏前の再稼働に向けて粛々と調整をすすめていたことになる。
(以下大幅略)
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やっぱりね、誰が見てもそう思う。
どこかで「取引したんだ」
宮武嶺さんのブログ「Everyone says I love you」の
歴史に残る原発ゼロの日々を台無しにした橋下市長の裏取引は国民のみならず人類に対する犯罪だ
は示唆に富む。
テンコ盛だ。
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そこへゆくと内田樹さんなんどは、ちょっとお上品過ぎないか。
内田樹研究室「大飯原発再稼動」
「橋下徹大阪市長も、再稼働反対を撤回した根拠として、「病院はどうなるのか、高齢者の熱中症対策はできるのか。そう考えると、原発事故の危険性より、目の前のリスクに腰が引けた」と語っている。(いずれも6月9日讀賣新聞)」
として、
それに対して、
「市長がいったいどの国のどの事例に基づいて「目の前のリスク」をイメージしているのか。私にはよくわからない。」
と述べることで、橋下の理屈の、とってつけたような荒唐無稽さを暗に皮肉っている。
もっとグサッといてまえ。
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