京都 平安神宮鳥居前(2011-12-25)
*チェルノブイリ事故と向き合っている二人のドイツ人がフクシマをどう見ているか、
二つのブログから紹介したい。
(というよりも、私自身のサマリ)
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一つは、
ブログ「Eisbergの日記」さん(MY BLOG LISTにさせて戴いている)の記事。
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ドイツ、バイエルン州の環境団体、Bund Naturschutz in Bayern e.V.の会報誌「 Magazin Natur+Umwelt」2011年第3号に、オットー・フーク放射線研究所所長であるエドムント・レンクフェルダー教授のインタビューが掲載されている。主にチェルノブイリ事故に関する内容だが、フクシマ事故についても触れているので、紹介したい。
(略)
フクシマ事故に関する報道はメディアからほとんど消えてしまいました。現地に住む人びとには今後、どのような被曝の影響が出て来るのでしょうか。
チェルノブイリの影響を超える影響が出るだろうと危惧しています。
理由は以下の3つからです。
日本の人口密度はチェルノブイリの20倍です。
フクシマでは4つの壊れた原子炉のそれぞれにチェルノブイリの10~40倍の量の放射性物質があり、メルトダウンは今も進行中です。
さらに、住民の避難が遅れ、またその範囲も充分ではありませんでした。日本政府の対応は当時のソ連よりも悪いです。
フクシマ大惨事の影響の規模はどのくらいでしょうか。
我々は事故から少しの後、原発から西へ約60kmにある都市、郡山市の放射線量データを得ました。それは毎時250マイクロシーベルトというものでした。
比較のために述べると、ミュンヘンの通常の放射線量は毎時0.08マイクロシーベルトです。
毎時250マイクロシーベルトというような放射線量が測定された場合、我々はそれをSuper-GAU(最大限のシビアアクシデント)が起こったとみなします。
Super-GAUとは、非常に大量の放射性物質が環境中に放出される状態のことを示します。
郡山市はただちに住民を避難させなければなりませんでした。
しかし、日本人は避難など夢にも思わなかったのです。
国民は意図的に騙されたのでしょうか。
そう考えて良いでしょう。
日本政府は当初、事故を国際的事故評価尺度ので4と評価し、その後それを5に引き上げ、そして何週間も経った後で7と認めたのです。
これは国民を騙したということです。
我々は水素爆発が起こったのを目にし、4つの原子炉建屋内でメルトダウンが事実上起こっていました。
メルトダウンは燃料が冷却されなくなったときに起こります。そして原子炉建屋があのように大きく破壊されてしまえば、冷却は不可能なのです。
上から水をかけることはできても、下のどこかへ流れて行きますから、建屋の一階部分は間違いなく高い放射線量になっています。
(略)
***********************************(終)
*
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二つ目は、
ブログ「ウィンザー通信」さん(■MY BLOG LISTに掲載させて戴いてます)に教えてもらった、
ブログ「Canard Plus」さんの記事。
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ドイツTAZ紙:デルテ・ジーデントプフ医学博士インタビュー
女医デルテ・ジーデントプフは、20年来、チェルノブイリの子供達を療養滞在のためドイツに招聘し続けて来た。彼女は、福島事故に対する措置に、ただただ唖然としている。(ガブリエレ・ゲートレ取材)
「一番ひどいのは、責任者達がチェルノブイリから何一つ学んでいないことです。
チェルノブイリ事故よりもさらに規模の大きい福島原発事故に対する対応ぶりには、私は茫然自失としています。
日本政府が避難地区を事故に見合った範囲に拡大しなかったこと、女性や子供達を即座に安全な南部に避難させなかったことに対しては、ただただやり場のない怒りを感じるだけです。
そうした適切な措置を取る代わりに、国民はシステマティックに騙されてきました。
実際の危険に関する情報は伝えられない、あるいは伝えられても誤った情報である。
なんという無責任でしょう。
これから日本の方々を襲おうとしている健康問題は想像を絶します。
しかも政治と原子力産業はそのことを黙認しているのです!
世界中で!
チェルノブイリの先例を見れば、事故の規模についてはある程度想像が出来るでしょう。
多くの人々がチェルノブイリははるか昔のことだ、ウィキペディアで調べられるような過去の事故だと考えています。
しかし汚染地域の住民達は1986年から現在までチェルノブイリ事故と共に生活してきているのです。
事故による被害は収束するということを知りません。
自然災害と違って、原発事故の被害は時間の経過と共に減少していく代わりに増大していくのです。しかもその期間は今後少なくとも300年間にも及びます。
このことに関しては後ほどもっと詳しくお話しましょう。(Gesundheitliche Folgen von Tschernobyl, 20 Jahre nach der Reaktor- Katastrophe )」
(略)
とにかく世界には完全に中立の機関が一つとして存在しないのです。
WHOには、放射線防護の専門家はたった1人しかいません。
それにどっちみちWHOは発言なんてできないのです。
放射線問題に関しては完全に口を封じられてしまっているからです。
1957年にIAEA(世界原子力機構)との間に結んだ協定によって、WHOは、本当の放射能危機に関するいかなる報告を行うことも阻止されているのです。
(略)
***********************************(終)
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