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9条改正に賛意=維新・橋下氏
日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)は11日、安倍晋三首相が憲法9条1項を改正し、国連憲章に基づく集団安全保障に日本が参加できるようにすべきだとの考えを表明したことについて、「憲法が想定していたのとは違う国際情勢になっているにもかかわらず、そのまま9条を堅持するのは日本の安全保障上、大問題が生じると思う」と賛意を示した。市役所内で記者団の質問に答えた。
一方、参院選候補者選考の面接で、比例代表での出馬希望が多かったことに関しては「情けない。維新も既成政党化している証しなのか」と語った。(2013/03/11-19:10)
毎日JP
自民党:安倍首相の改憲発言に懸念
毎日新聞 2013年03月11日 21時18分(最終更新 03月12日 00時32分)
安倍晋三首相は11日の衆院予算委員会で、将来的に憲法9条を改正し、国連軍など集団安全保障に参加する可能性に改めて言及した。改憲の発議要件を緩和する96条改正の後に、どの条文の改正を目指すのかは「述べる立場ではない」とかわしたが、公明党だけでなく自民党にも懸念が広がる。一方、日本維新の会からは首相を支持する発言が出ており、官邸と維新が接近しつつあるとの見方も出ている。
首相は9日のBS朝日の番組で9条改正に言及したことについて「(司会の)田原総一朗氏から聞かれて、(自民党の)憲法改正草案の9条についての解説をしただけだ。自民党総裁として解説を求められた」と語り、総裁の立場での発言だったと強調した。民主党の後藤祐一氏への答弁。
とはいえ、これまで「安全運転」に努めてきた首相がこの時期に集団安全保障への参加にまで踏み込んだのは、与党にも予想外だった。自民党の幹事長経験者は「首相がやや調子に乗り始めたのが気になる。7月の参院選まで謙虚に事を進めるべきだ」と語った。
公明党は96条改正にも慎重論が多い。首相に続いて答弁した太田昭宏国土交通相は「与党も野党も多くの議員が(改憲発議に)賛成するというのが『3分の2』条項の持つ意味だ」と指摘。発議要件の「過半数」への緩和を目指す首相との違いが際立った。
こうした中、菅義偉官房長官は11日の記者会見で「公明党から反発も出ている」と問われ、「首相の真意が伝わっていなかったのではないか」と反論。「96条(改正)は理解してもらえる政党が多いので、全力で取り組んでいきたい。それからすぐ9条というのはまったく決まっていない」と収拾に努めた。
一方、日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長は11日、同市で記者団に「憲法が想定していたのとは違う国際情勢になっているにもかかわらず、9条を堅持するのは日本の安全保障上、大問題が生じる」と述べ、首相支持を鮮明にした。
政府関係者によると、首相は9日、番組終了後に維新の会国会議員団の中田宏、山田宏両衆院議員と東京都内でひそかに会談した。維新幹事長の松井一郎大阪府知事も12日、菅氏と会談する予定で、参院選後、首相と維新が改憲で連携するのではないかという見方は根強い。【鈴木美穂】
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