2012年6月2日土曜日
カタルーニャにおけるスペイン「国歌」の扱われ方
先週、
スペインという国の「国歌」の地位、もしくは
カタルーニャでのスペイン国歌の扱われ方、という点で面白い記事を、
「地中海ブログ」さんとこで読ませて戴いた。
記事はコチラ↓
ヨーロッパの紅白歌合戦ユーロビジョン2012
ユーロビジョンに関する記事としても面白いが、前半のスペイン国歌に関する方も面白い。
ここでの「面白い」は、interesting デス。念のため。
昨晩はマドリッドでサッカーの国王杯決勝戦が行われ、スペイン国営放送(TVE:Television Espanola)とカタルーニャ放送(TV3:Televisio de Catalunya)が生中継する中、開始早々2分余りで1点目を先取したバルサがそのままの勢いで3点をもぎ取り快勝!見事、グアルディオラ監督の有終の美を飾る事に成功しました(地中海ブログ:バルサのグアルディオラ(Josep Guardiola)監督辞任会見)。
優勝が決まった瞬間からバルセロナ市内では「花火上がりまくり、クラクション鳴りまくり」の状態が続き、まるでカタルーニャ中が「バルサ、おめでとう。グアルディオラ監督、お疲れ様」と言っているかの様だったんですね。そんな光景を横目に見つつ、ネットを見ていたら、ちょっと面白い記事を発見!それがコチラ:
(略YouTube)
「スペイン国営放送(TVE)とカタルーニャのテレビ局(TV3)では国歌の聞こえ方が違った」と題打った記事が、それこそ試合が終わるか終わらないかの内にアップされていたんですね。
一体これは何が言いたいのか?
手短かに言うと、つまりはスペインという国家を表象する国歌が流れている間、ナショナリズム色が強いカタルーニャ地方とバスク地方から各々のサッカークラブを応援する為に駆け付けたファン達が、「スペイン国家なんてクソ食らえ」くらいの勢いでブーイングをしまくったものだから、それらの野次を出来るだけ聞こえない様にしようと、スペイン国営放送(TV1)はボリュームを上げ、反対にナショナリズム色の強いカタルーニャのテレビ局は「ブーング大歓迎!」と言わんばかりに何もしなかったが故に、2つのテレビ局の間で国歌の聞こえ方が違った。それが中央と地方の温度差を表していると、まあ、こんな所ですね(苦笑)。
上のビデオで国歌が流れてる間中、ずーっとスタジアム全体を包む「ピュー、ピュー」という口笛が聞こえるかと思うのですが、これが全てブーイングです。
最近の日本では国歌(君が代)に対してのブーイングという行為が様々な議論を巻き起こしているみたいなんだけど、スペインでは「国歌に対するブーイング」は少なくとも禁止されてはいません。って言うか、カタラン人達からしたら「国歌にブーイングする何て当たり前」くらいに思ってるっぽい。今回の出来事はその様な、スペインと日本における「国というシステムに対する考え方の違い」を浮き彫りにしてくれたという意味において、見過ごされがちなんだけど大変興味深いものだったと思います。
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1 件のコメント:
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
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