2012年7月27日金曜日

次は高浜原発再稼動とブチ上げた関電八木社長、一転謝罪。「発言が不十分だった」

■関電八木社長、次は高浜原発を稼動、「電力需給ではなく・・・」
産経新聞
大飯4号機フル稼働 関電社長「次は高浜」
2012年7月25日(水)15:17
関西電力大飯原子力発電所4号機(福井県おおい町)が25日午前1時にフル稼働したのを受けて、関電の八木誠社長は同日、おおい町で記者団に対し、「次は高浜3、4号機を最優先で再稼働させてもらいたい」とし、高浜原発3、4号機(同県高浜町)の再稼働に意欲を示した。
また、「高浜3、4号機は出力(いずれも87万キロワット)が大きく、大飯3、4号機と同じツインプラントだ。安全性を確保されたプラントは動かせてもらいたい」と語った。
一方、大飯4号機のフル稼働で、牧野聖修経済産業副大臣は「関西圏へ安定した電力を送れるようになり、ほっとしている」と語った。
また、特別監視態勢メンバー約50人に訓示し、「監視態勢の経験は、情報共有で問題のあった福島第1原発事故への処方箋になりえる」と振り返った。

東京新聞
「次は高浜3、4号機」 再稼働で関電社長    
2012年7月25日 夕刊 
 関西電力大飯原発4号機(福井県おおい町)がフル稼働に達したのに伴い、関西電力の八木誠社長は二十五日、次に再稼働させる原発について「高浜3、4号機が最有力」と発言した。時期は明言しないものの「(国には)できるだけ審査を早くしてもらいたい」とも口にし、電力会社トップの前のめりな姿勢を見せた。関電は、大飯原発3、4号機を含め八つの原発の安全評価(ストレステスト)の一次評価結果を経済産業省原子力安全・保安院に提出している。
 おおい町で取材に応じた八木社長は「電力需給ではなく、わが国のエネルギーセキュリティーを考え、安全性を確認できたプラントはできるだけ早く動かしていきたい」と強調。出力規模などから次の再稼働は、高浜3、4号機が有力と判断したとみられる。
 再稼働に慎重な立場を取ってきた、おおい町の旅館業の五十代の男性は「このまま福井県内の原発は、なし崩し的に再稼働していくのではないか」と心配そうに話した。


■関電森会長、社長を擁護
朝日新聞
「再稼働、次は高浜」発言、関電・森会長が擁護
2012年7月27日(金)00:03
枝野幸男経済産業相と関西電力の間で、原発の再稼働を巡る「舌戦」が激しくなっている。発端は25日、八木誠社長が関電の次の再稼働候補として高浜原発3、4号機(福井県高浜町)を挙げたのに対し、枝野経産相が反発。26日には森詳介会長が「社長の発言は真っ当だ」と擁護した。
森会長はこの日、東京都内で会合に出席した後、報道陣に「社長は何もおかしなことは言っていない。安全が確認されたら高浜3、4号を運転したいのは当たり前の話だ」と述べ、関電としては次の再稼働候補になるとの考えを強調した。
枝野経産相が不快感を示したことについて、森会長は「安全が確認された上で、と社長は発言したが、これ抜きの情報がいろいろな人に入り、反応が出た。国が定めた安全確認のルールを踏むのは当然だ」と説明した。


■枝野経産相、キレる
枝野経産相、改めて苦言=高浜原発「最有力」発言で
2012年7月27日(金)10:34
枝野幸男経済産業相は27日の閣議後会見で、八木誠関西電力社長が大飯原発3、4号機(福井県おおい町)に続く再稼働で高浜原発3、4号機(同県高浜町)が「最有力」と発言したことについて「原子力に対する国民の不信を認識して行動することがより重要だ。どう受け取られるのかをもう少し考えてほしい」と改めて苦言を呈した。
枝野経産相は「安全性の確認が明らかになる前に、次の再稼働を議論できないことは当然」と強調した。同相は25日にも八木社長の発言を「大変不快だ」と批判したが、その後、関電の森詳介会長が「安全が確認されたら高浜を運転したいというのは当たり前」と擁護していた。 
[時事通信社]


■関電八木社長、謝罪。「発言が不十分だった」
関電の高浜再稼働発言で社長謝罪
誤解招いたこと陳謝=高浜原発「最有力」発言で―八木関電社長
(時事通信) 2012年07月27日 18時06分
関西電力の八木誠社長は27日、大飯原発3、4号機(福井県おおい町)に続く原発の再稼働で「高浜原発3、4号機(同県高浜町)が最有力」と発言したことについて「思いが十分伝わらず、誤解を招いたことは申し訳ない」と述べ、自身の発言を発端とする混乱を陳謝した。福井県の西川一誠知事と県庁で会談した後、記者団に語った。
八木社長は「最有力」発言に関し、「ストレステスト(耐性評価)を提出した原発の中で、(高浜3、4号機の)審査が最も進んでいるという背景を踏まえた発言だった」と釈明。その上で「安全性の確認があくまで前提。審査には真摯(しんし)に対応したい」として、安全対策に努め、新たに発足する原子力規制委員会の判断に従う姿勢を強調した。 
[時事通信社]

毎日新聞
関電社長:高浜再稼働発言を陳謝 「誤解招いた」
毎日新聞 2012年07月27日 19時30分(最終更新 07月27日 19時55分)
関西電力の八木誠社長が今月25日、原発再稼働に関し「高浜3、4号が最有力」などと発言し、枝野幸男経済産業相が不快感を示していた問題で、八木社長は27日、福井市で報道陣に対し「思いが十分お伝えできず誤解を招き、誠に申し訳なく思う」と陳謝した。
八木社長の発言については枝野経産相が「大変不快な発言だ。原子力規制委員会がどういう手順で判断するかが重要で、事業者としては見守るのが姿勢だ」と批判していた。同日、陳謝した八木社長は「プラントの安全性評価が前提で、安全性確認については保安院、新規制庁に真摯(しんし)に対応していく。私の発言が不十分だった」と釈明した。【横山三加子、佐藤慶】
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考え方が間違っていたと謝罪するのではなく、発言が不十分だったと。
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ひと昔前ならば、関電社長の言うことに異を唱える者などなかった。
関電サマが現れるところ、空気は全て関電サマの空気となった。

枝野は言う。
「どう受け取られるのかをもう少し考えてほしい。」
(要は、空気を読めよ、と) ← 認識を改めよ、とは言わない。

そんな訓練したことないヨネ。
だから、「値上げは権利である」なんて胸張って言ってしまう某大社長も出てくる。
先日、ハチャメチャな論理展開を得意げに披露した中電の課長さんも、そんなとこだ。

なにしろ、今まで電力サンに異を唱える者などいなかったンダ。
ひとえに、これ原発マネーのチカラなり。
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