朝日新聞 茨城
「再稼働しないで」 漁連が原電に要請
2012年07月18日
海沿いの県内漁協などで構成する茨城沿海地区漁業協同組合連合会(小野勲・代表理事会長)は17日、日本原子力発電(日本原電)東海第二原発を再稼働させないよう、橋本昌知事と日本原電に要請した。「県内漁業界の総意として、再稼働に断固反対する」と6月末に特別決議していた。
茨城沿海漁連は沿海の10漁協と県信用漁協連合会が正会員で、県内水面漁協連合会や霞ケ浦漁協などが准会員になっている。6月末にあった通常総会での特別決議では、県内漁業界は東京電力福島第一原発事故によって多大な損害を被り続けているとしたうえで、東海第二原発は老朽化していて、これまで事故も頻発してきたと指摘。「放射能漏れ事故が発生すれば、本県漁業が全滅することは明らかである」として、再稼働断固反対を明記した。
この日は、橋本知事に対しては再稼働を容認しないことを、日本原電には再稼働しないよう続けて要請した。要請書を受け取った日本原電茨城総合事務所の加納義久副所長は「東海第二原発の安全対策について、皆様の意見を聞いてより深い理解を得られるよう努めていきたい」と語った。
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