2013年1月24日木曜日

生活保護削減10万人反対署名提出後の記者会見での稲葉剛氏(もやい代表理事)の発言

2013/01/23 生活保護削減10万人反対署名提出後の記者会見での稲葉剛氏(もやい代表理事)の発言まとめ
コチラ ↑

 【本日の記者会見での発言要旨1】私たちは生活保護基準が引き下げられると3つの被害が生じると主張してきた。まず生活保護を利用している人々の生活水準が悪化(第一次被害)。そして、収入がボーダー層の人々が生活保護制度から排除されてしまう(第二次被害)。
inabatsuyoshi 2013-01-22 23:02:15

2:最後に、生活保護基準は就学援助や地方税非課税水準などの他制度と連動しているので、低所得者全体の負担が増える(第三次被害)。 生活保護世帯には様々な世帯類型がある。それぞれの世帯類型で、この3つの被害がどういう結果をもたらすのか、取材をして検証してほしい。
inabatsuyoshi 2013-01-22 23:02:56

3:今回、最も影響を受けるのは子どものいる世帯。子育て世帯の第一次被害は、子どものいる生活保護世帯において、収入が減り、子どもの教育にかけられる費用が減ってしまうこと。これは厚労省の進める「貧困の連鎖防止策」(生活保護世帯の子どもたちへの学習支援など)に逆行している。
inabatsuyoshi 2013-01-22 23:03:38

4:子育て世帯の第二次被害は一部の世帯が生活保護から外されてしまい、生活保護世帯を対象とした学習支援などのサポートが受けられなくなってしまう。第三次被害は就学援助を受けられなくなる世帯が増えたり、地方税の非課税世帯の縮小により家計負担が増え、給食費や修学旅行の費用を出せなくなる。
inabatsuyoshi 2013-01-22 23:04:13

5:高齢者の世帯ではどうか?生活保護基準部会の報告書に沿えば、高齢者世帯の基準は逆に上げないといけないが、一律引き下げを主張する政治家もいると聞く。高齢者世帯の基準が引き下がれば、夏や冬に冷暖房費をまかなえなくなるために熱中症や低体温症で倒れる人が増える。これは生命の危機に直結。
inabatsuyoshi 2013-01-22 23:04:58

6:さらに、認知症などで行き場のない高齢者を受け入れている施設では、経済力の落ちた生活保護世帯を受け入れなくなる可能性があり、「老人漂流」が加速する。これらが第一次被害。また、生活保護制度はお金だけでなく、ケースワーカーによる見守り機能もある。
inabatsuyoshi 2013-01-22 23:05:30

7:低所得の高齢者の一部が生活保護から外されると、見守りがなくなるため孤立死の危険が増す。これが第二次被害。最後に、生活保護を受けていない低所得の高齢者の負担も増加し、医療費などがまかなえなくなる。これが第三次被害。 障がい者世帯、傷病者世帯などについても同様の被害が起こる。
inabatsuyoshi 2013-01-22 23:06:13

8:このように生活保護基準引き下げによる被害は、生活保護利用者だけなく、低所得者全体に及び、その影響は計り知れない。メディアはそれぞれの世帯にどのような被害が起こるのかをきちんと取材し、人々に知らせてほしい。(了)
返信 RT お気に入り inabatsuyoshi 2013-01-22 23:07:27



0 件のコメント: