景気対策の有効性そのものを否定しているわけではない。しかし、現実には、それは恐ろしく難しいのである。景気対策は、いわば「麻薬」である。効果が発生しても、それは持続しない。エコカー減税やエコポイントを思い出してほしい。これらは、結局、需要の先食いであり、永続的な効果は期待できない。もちろん、あらゆる施策にはリスクがある。リスクがあるからできないと言っていては、何もできないだろう。しかし、過去にできなかったことが、今直ちにできるとはにわかには信じられないのである。政府は、今回の対策が「安易なバラマキではない」ことを、データに基づき立証する責任を負っている。そして、我々はそれを注意深く監視しなければならない。
ダイヤモンド・オンライン
【番外編】
「アベノミクス」最初の予算
緊急経済対策と補正予算を検証する
田中秀明 [明治大学公共政策大学院教授]
より ↑
失われた20年への反省なくして表層的・総花的な政策が成功するとは思えない。
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