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もがく橋下市長!外国人記者クラブの弁明また墓穴「メディア批判」にすり替え
2013/5/28 15:29
「私の本意とは正反対の受け止め方、すなわち女性蔑視であるなどの報道が続いたことは痛恨の極みである」
従軍慰安婦問題で物議をかもしている日本維新の会の橋下共同代表は、日本外国特派員協会での記者会見でこう話した。メディアの報道に論点をすりかえる姿勢は相変わらずで、海外メディアの記者の評価は厳しかった。
「本来の私の理念や価値観とは正反対の人物像、政治家が流布してしまった」
橋下は事の発端は日本の新聞やテレビ、とりわけ朝日新聞や毎日新聞、タブロイド紙が誤報を続けたことだと言いたいようだが、はたしてそうなのか。西村綾子リポーターが伝えた。今月13日午前(2013年5月)の会見で橋下は次のように話していた。
「あれだけ銃弾が雨嵐のごとく飛び交う中で命をかけて走っていく猛者集団といいますか、精神的にも高ぶっている集団、やっぱりどこかで休息させてあげようという慰安婦制度が必要なのは誰だって分かるわけです」
さらにこの日の夕方の会見ではこんな話を得意げに披露した。
「慰安婦制度じゃなくても風俗業は必要だと思う。沖縄の普天間基地に行ったときに、司令官に『法律の範囲内で認められているなかで、いわゆる性的エネルギーがある意味で法的に解消できる場所が日本にあるんですから、もっと風俗を活用して欲しい』といった」
2つの発言は文脈的に繋がって解釈され、慰安婦は法的に認められないが、それに代わって事実上、性を売り買いしている風俗を活用すべきだと受け取られた。むしろ、常識的な解釈だ。何らかの性行為がなければ性的エネルギーの解消にならないのだから。
橋下は「売春、買春をすすめたと誤解された」として、その後、撤回、謝罪したが、今回の会見でも「発言の一部が全体の文脈から一部だけ切り離され、断片のみが伝わって本来の私の理念や価値観とは正反対の人物像、政治家が流布してしまった」と話した。自らの舌足らずを、相変わらずメディア批判にすり替えたのはいただけない。
外国人記者「最初に受けた印象が変わることない」
西村「いろんな外国の記者に聞いたところ、会見を丁寧にやったことは認めるが、最初に受けた印象が大きく変わることは難しいだろうという声が多かったですね」
コメンテーターのロバート・キャンベル東大大学院教授「風俗営業は英語に翻訳できないんです。性の『本番』という行為とそれ以外のことを区別することがナンセンスで、通じないんです」
キャスターのテリー伊藤「政治家が『風俗業の活用をすすめる』というのは言っちゃいけない言葉だけどね」
橋下は参院選の結果次第で維新の会共同代表を辞任することを臭わせているが、大阪市長はどうするつもりなのか。行政の長として、責任はより重いと思うが…。
文 モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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