NHK
自民党 防衛予算の5年間増額を検討
5月4日 4時27分
自民党は北朝鮮によるミサイル発射や中国による領海侵犯など安全保障環境の悪化を受けて、今後5年間にわたって防衛関係予算を増額することを、夏の参議院選挙の公約で打ち出すことを検討しています。
日本の防衛関係予算は、今年度予算案では11年ぶりの増額となっていますが、昨年度までは、小泉政権以降の歳出削減の方針を受けて、当初予算として10年連続で減少しました。
これについて、安倍総理大臣は先の党首討論で「第1次安倍政権でも防衛関係予算を削減したことは反省すべき点だ。ほかの省庁の経費と同じように国内を見て一律に削減するものではなく、そのときの安全保障環境を見て考えなければならない」と述べました。
こうしたなか、自民党は北朝鮮によるミサイル発射や核実験に加えて、中国が沖縄県の尖閣諸島周辺で領海侵犯を繰り返すなど、安全保障環境が悪化しており、自衛隊の体制強化が必要だとして、今後5年間にわたって防衛関係予算を増額することを夏の参議院選挙の公約で打ち出すことを検討しています。
ただ、党内には厳しい財政状況のなかで防衛関係予算を増やすことに慎重な意見もあり、今後、議論が行われる見通しです。
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