2012年10月14日日曜日

「この時期に公然と(尖閣諸島に)国標建設などの措置に出れば、必ずや清国の疑惑を招く。」(外務卿井上馨)

ゲンダイネット 12年10月10日掲載
尖閣諸島 中国のモノなのか
これはヤバイぞ 外務省「公式文書」
 こじれにこじれている尖閣問題で、外務省の公開文書に驚きの記述が残っていた。
 外務省がホームページ上で公開している「日本外交文書デジタルアーカイブ第18巻」。ここには、当時の山県有朋・内務卿伯爵と井上馨・外務卿伯爵との間で交わされた文書などが公開されているが、その中に「沖縄県と清国との間に散在する久米赤島、久場島、魚釣島……」というくだりがあり、尖閣諸島をめぐる記述が残っている。
「興味深いのは575ページ。明治18(1885)年10月21日付で、当時、日本側が計画していた尖閣諸島への国標建設について記されています。その中で、井上外務卿『これらの島々(尖閣諸島)は清国国境に近く、清国も島名を付している。最近清国紙などは、わが政府が台湾付近の清国所属の島嶼(とうしよ)を占拠しようとしているとの風説を掲載し、清国政府に注意を促している。この時期に公然と国標建設などの措置に出れば、必ずや清国の疑惑を招く国標を建て開拓などに着手するのは、他日の機会を待つべき』(概訳)としています。これは明治政府が清国と尖閣諸島との関係を認識し、譲歩した、とも受け取れます」(外交ジャーナリスト)
いずれ、中国がこの外交文書をタテに大騒ぎするかもしれない。困ったものだ。

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