「朝日新聞」2112-10-17 「論説委員室から」
「維新」の立ち位置
日本維新の会を率いる橋下徹大阪市長のブレーン、古賀茂明氏(元経済産業省課長)と、たまたま電車で出くわした。
小声で語ってくれた政局解説が、興味深かった。
民主党代表選と自民党総裁選が終わり、二大政党の立ち位置が固まってきた。
縦軸を外交・安全保障政策のハト派とタカ派、横軸を経済・財政政策の大きい政府と小さい政府とする。
消費増税を押し切った民主党はハト派の大きい政府、対中国強硬路線を掲げる安倍晋三氏を総裁に据えた自民党は、タカ派で大きい政府と小さい政府の連合体---という見立てである。
そのうえで「いまの政治にはハト派で小さい政府という勢力が欠けている。日本維新の会は、そこをめざすべきだ」という。
霞が関の抜本改革を唱え続けて「脱藩」した古賀氏らしい分析だ。
確かに民主党では、規制緩和を訴える声が小さくなったし、自民党ではハト派の声がか細くなった。
そこで「ハト派で小さい政府」という狙いは分かる。
だが、実際に橋下氏が連携を探っているのは、ハト派とは対極にある石原慎太郎東京都知事らだ。
古賀氏の設計図通りには進みそうにない。
日本維新の会はどこに立ち位置を定め、どこに向かうのか。
しばらくは蛇行が続く気配だ。 (星浩)
思想信条がベースになるべき政党の政策なので、
この席が空いているので、ここに座ろう、ということにはならないのではないか。
橋下にハト派は似合わない。
見果てぬ夢。
民主党がハト派の大きい政府というのも、おかしい。
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