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PC遠隔操作:誤認逮捕の検証結果、横浜地検が非公表に
毎日新聞 2012年10月23日 22時06分(最終更新 10月23日 22時25分)
横浜市ホームページに小学校襲撃予告を書き込んだとして神奈川県警に誤認逮捕された男性(19)について、横浜地検の堀嗣亜貴(つぐあき)次席検事は23日、取り調べの課題などの検証結果について、少年事件であることを理由に公表しない意向を明らかにした。男性の取り調べについては、供述を誘導した疑いなどが浮上しており、法曹関係者からは疑問の声が出ている。
地検は同日、保護観察処分の決定を出した家裁に処分取り消しを求めたことを公表した上で、堀次席検事は「捜査に不十分な点があったことは否定できず、少年(男性)に心よりおわびする」と謝罪した。家裁は今後、男性の保護観察処分を取り消すとみられる。
堀次席検事は、地検内に今回の問題点を周知するとともに、インターネット犯罪捜査の技術的な対策や取り調べの在り方について、県警と連絡を取り合いながら検証する方針を示した。だが、検証結果については公表しないとした。
今回の誤認逮捕をめぐっては、横浜地検の調べに対する男性の供述調書の内容が、男性が神奈川県警に提出した上申書と同じだったことが分かっている。また、県警の取り調べで、捜査員が男性に「認めなければ少年院に行くことになる」と自供を促していた疑いが浮上している。県警は「現時点で不適切な取り調べは把握していないが、あった可能性が高いとの前提で調査している」としている。
【山下俊輔】
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