2013年7月16日火曜日

与党に白紙委任?それともチェック&ブレーキが必要?(江川詔子) (自民党憲法改正草案)「この改正案が通れば、日本は、これまでの平和主義とは全く違う道を進むことになるだろう。」

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特別寄稿・江川紹子 与党に白紙委任?それともチェック&ブレーキが必要? <参院選・特別コラム>
2013年7月16日(火)11:30

(略)

気になる項目は、人によって違うだろうが、私が特に注目したいのは、憲法問題だ。自民党公約集では、経済政策が前面に打ち出され、憲法については最後に書かれているが、実はこれが最も重要な選挙の争点ではないか、と思う。

 安倍首相は、憲法改正に並々ならぬ熱意を持っている。参院選後の3年間で、改憲のための道筋をどの程度つけるのかは、今回の選挙結果が大きく影響する。

 大切なのは、憲法をどのように変えたいのか、だ。

 自民党はすでに憲法改正草案を発表している。自民党のホームページから簡単にダウンロードできるので、投票の前には、ぜひ読んでおきたい。

 私は、初めてこれを読んだ時、本当に驚いた。日本国憲法で馴染んできた「個人の尊重」が消えている。基本的人権にも「公益または公の秩序に反しない限り」という条件がつけられる。家族が助け合うといった、私的な領域にまで国民の義務を課される。さらに国民にも憲法遵守義務が課せられる…。その他重要な項目で、私たちに価値観の変容を次々に迫る内容になっている。自衛隊に関しても、「国防軍」と名称を変更するだけでなく、多国籍軍の戦闘行為に参加できるようになる。この改正案が通れば、日本は、これまでの平和主義とは全く違う道を進むことになるだろう。

 せっかくなので、現行憲法にももう一度目を通し、比べてみたらどうだろう。今、書店やコンビニで日本国憲法についての本がよく売れている、という。そこそこの規模の書店では、平積みになっている。国民の基本的人権や国の骨格を定めている憲法に、多くの人がもう一度目を向けようという気持ちになったのは、安倍首相の問題提起のお陰だ。

 憲法をどうするかで、国民の生活や生き方、国の形が変わってくる。私はどういう国に住んで、どういう人生を送りたいのか。この国を、どんな国にしていきたいのか。3年先と言わず、5年先、10年先、さらにはもっと先の将来のことを考えながら、投票日を待ちたいと思う。



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