NHK
黒人射殺無罪評決への抗議続く
7月16日 18時45分
アメリカ南部で、黒人の少年を射殺したとして殺人の罪に問われた男性に無罪が言い渡されたことに抗議するデモが15日も全米各地で行われ、西海岸のロサンゼルスではデモの参加者の一部が商店の窓ガラスを割ったなどとして警察に逮捕されました。
アメリカ南部・フロリダ州で17歳の黒人の高校生、トレイボン・マーティンさんを射殺したとして、殺人の罪に問われた自警団の男性に対し、裁判所の陪審員は今月13日、正当防衛だったとして無罪を言い渡しました。
この評決に対してアメリカでは各地で「人種差別的だ」などと抗議するデモが続いています。
このうち西海岸のロサンゼルスでは、15日午後からおよそ400人が中心部の公園に集まり評決への不満を訴えました。
参加者の多くは射殺された高校生の死を悼んで祈りをささげたり、「正義を」と書かれたプラカードを掲げたりしていました。
夜になって一部の若者が近くの商店の窓ガラスを割ったり、通りかかった車を壊したりしたため、警察がデモを解散させ、公園の一帯を封鎖しました。
警察によりますと、物を壊した疑いなどで13人が拘束されたということです。
警察では、デモをきっかけとした暴力を防ぐために、16日は、公園周辺の道路の通行を規制するなど警戒を強めることにしています。
参加者の一部が物を壊したりしたことについてデモに参加した43歳の男性は「このようなことになって本当に残念だ。このままだと事態はもっと悪化するのではないか」と心配そうに話していました。
またロサンゼルス市のガルセッティ市長は15日夜、現場の公園近くで記者団に「評決は人々の心に火をつけたかもしれないが、それが町を破壊するという行動につながってはいけない」と述べ、市民に冷静な対応を求めました。
また、ロサンゼルス市警察のベック署長は「残念ながら一部の心ない人たちの行動で、多くの人たちが意見や意思を表明する機会が失われることになった。あすはより厳しい警戒態勢を敷くことになる」と述べました。
黒人射殺無罪評決 再捜査訴え
7月17日 5時53分
アメリカ南部で、黒人の少年を射殺したとして殺人罪に問われた男性に、裁判所の陪審員が無罪の評決を言い渡したことについて、黒人指導者らが政府に対し、人種差別に基づく犯罪を禁じる公民権法を適用して、再捜査するよう訴え、オバマ政権は難しい対応を迫られています。
アメリカでは南部フロリダ州で、17歳の黒人の高校生、トレイボン・マーティンさんを射殺したとして、殺人の罪に問われた自警団の男性に対し、州の裁判所の陪審員が今月13日、正当防衛を認めて無罪の評決を言い渡し、その後、全米各地で抗議の動きが続いています。
これについて、アメリカの黒人指導者の1人で人権活動家のアル・シャープトン氏が、16日、ワシントンの司法省の前で記者会見し、「われわれはいまだに法律の下で平等な保護を受けていない」と述べて、評決は人種差別的だと批判しました。
そのうえで、「明らかに公民権を巡る問題が残されている」と述べ、政府に対し、人種差別に基づく犯罪を禁じる公民権法を適用して、連邦レベルで再捜査するよう訴えました。
ただ、今回の事件では、被告の男性が州の刑法の殺人罪で起訴され、無罪評決を受けていることから、専門家の間からは、一つの事件を巡る刑事裁判で判決が確定した場合、再び起訴することはできないという「一事不再理」の原則から、再捜査は難しいのではないかという指摘もあります。
このためオバマ政権は、黒人社会を中心とした不満の高まりを前に、難しい対応を迫られています。
S・ワンダーさん 無罪評決に抗議
7月17日 6時17分
アメリカ南部で黒人の少年を射殺したとして殺人の罪に問われた男性に無罪の評決が言い渡されたことに抗議するため、歌手のスティービー・ワンダーさんは、事件が起きたフロリダ州では当面、コンサートを開かないと宣言しました。
スティービー・ワンダーさんは14日、カナダで開かれたコンサートで、観衆を前に「銃を使った正当防衛を認めている州法が廃止されないかぎり、フロリダ州では決して歌うことはない」と宣言して、抗議の意を示しました。
そのうえで「この問題を自分のこととして捉え、みんなが団結して世の中を変えていこう」と呼びかけました。
MSN
無罪評決への抗議デモ相次ぐ 米黒人少年射殺事件
2013.7.15 09:44 [政変・反政府デモ]
(略)
一方、歌手のビヨンセさんは同日、南部テネシー州ナッシュビルでのコンサートで、来場者に黙祷(もくとう)を呼び掛けるなど、多くの著名人が無罪評決に不満を示した。
(略)
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