琉球新報
きょうの社説 金口木舌
辺野古埋め立て、名護漁協が同意 書面提出は補償決定後
2013年3月12日
【名護】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う公有水面埋め立てへの同意を諮る名護漁業協同組合(古波蔵廣組合長)の臨時総会が11日、名護市内で開かれた。議決権のある正組合員96人のうち、委任を含め91人が出席。無記名投票の結果、同意することに賛成が88、反対が2となり、賛成多数で可決した。
補償交渉は同漁協の交渉委員会に一任すること、補償金の配分は配分委員会に委ねることも賛成多数で可決した。両委員会で承認された後、役員会が最終的に決定する。
今後、同漁協と政府は補償交渉を本格化させる。同漁協は、交渉が妥結するまで政府に同意書を提出しない方針。古波蔵組合長は総会後、報道陣に「(組合員の)皆さんが納得いくような額じゃないと駄目だ。われわれが申し上げる額をしっかり出していただければ明日にでも(同意書を)出す」と話した。
政府は、3月末に県に埋め立て申請する方向で検討している。一方、古波蔵組合長は、交渉妥結前の埋め立て申請について「いい印象を持たない」としている。政府は交渉の進行状況も考慮しながら、最終的な申請時期を判断するとみられる。
辺野古埋め立てに同意 名護漁協が臨時総会
2013年3月11日
【名護】米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設に伴う公有水面埋め立てへの同意を諮る名護漁業協同組合(古波蔵廣組合長)の臨時総会が11日午後、名護市内で始まり、総会で同意に応じることを決めた。総会は非公開で行われ、同意に関する議案のほか、補償交渉は同漁協の交渉委員会や理事に一任すること、補償金の配分は配分委員会に委ねることも諮った。
名護市内の会場には正午すぎに古波蔵組合長らが到着。総会の案内を示す掲示板には「漁協以外立ち入り禁止」の張り紙があった。同漁協と防衛局は、これまでも水面下で補償交渉を重ねてきた。臨時総会で承認が得られれば、交渉が本格化する。
臨時総会で議案が承認されるには、正組合員95人のうち過半数が出席し、そのうち3分の2の賛成が必要。2月に開かれた役員会では同意することへの異論は出なかったという。【琉球新報電子版】
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