2012年3月20日火曜日
日本原子力学会が福井で開催。「福島の被災者の苦労を何も考えていない。公開セッションなのに『原子力ムラ』が結束を強化しようとしているだけだ」(山本富士夫・福井大名誉教授)
日本原子力学会が原発銀座・福井県であると聞いていたので、何か深い反省でもやるのかと思ったけど、「ないものねだり」だったようだ。
「毎日JP」の記事
「日本原子力学会春の年会:福井で公開セッション 市民の関心薄く 議論盛り上がらず」
(コチラ)
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◇会場はほぼ推進側研究者
日本原子力学会の「2012年春の年会」が19日、福井市内で始まり、同市のフェニックスプラザでは東京電力福島第1原発事故の特別セッションが一般公開された。
東電の担当者が事故の復旧状況などを説明したが、市民の参加は少なく、会場の500席はほぼ原発推進側の研究者で埋まり、議論は盛り上がらなかった。
セッションでは、東電の担当者が冒頭、福島第1原発事故の発生を謝罪し、事故の状況を説明。質疑応答の時間も設けられたが、東電の事故対応の問題点を追及する質問はほとんど出なかった。
また、東電社員や除染活動に取り組む日本原子力研究開発機構の研究者らが壇上に上がり、会場の参加者からの質問を受け付ける総合討論もあった。
国が放射性物質を除染した後の目標被ばく線量を年間1ミリシーベルト以下にしていることについて、「厳しすぎる」と批判が続出。
ある研究者は「一瞬で100ミリシーベルト被ばくしても何でもないのに、年間で1ミリシーベルト以下にしないとだめというのは科学的にみてどうか」と述べた。
しかし、低い線量でも影響があると指摘する研究者は多く、福島県では被ばくによる長期的な影響を避けるため、子どもを県外に避難させる動きも広がっている。
脱原発に取り組んでいる福井市の山本富士夫・福井大名誉教授はセッションを傍聴し、
「福島の被災者の苦労を何も考えていない。公開セッションなのに『原子力ムラ』が結束を強化しようとしているだけだ」
と憤った。
【柳楽未来】
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