2012年3月25日日曜日

偽装転向も許さぬ君が代斉唱監視に「空耳」版君が代を 「キー(ス)・ミー・ガー(ル)・ヨー・ワー(ン)」

大阪の高校の卒業式で、起立した教師が君が代を斉唱しているかどうか口元を監視して、実際に斉唱していなかったと認めた教師1人が特定されたという「騒動」があった。
(処分されたのかどうかは不明)

卒業式を混乱させた訳ではない、ちゃんと起立している。
ただ、主義・思想と合わないから斉唱には参加しなかっただけである。

そういう教師がいることよりも、
そういう教師が絶対いるから、口元まで監視して摘発するように命じた校長がいて、
その校長の指示に従って、岡っ引きの如く監視した教頭だか(同僚)教師だかの存在の方が、驚きだ。

偽装転向は一人残らず摘発せよ、という訳だ。

ところで、この「騒動」、ちょっとヘン。
信念に基づいて行動したのは、摘発された教師だけで、他の関係者は皆一様に形式論に終始している。

教育委員会は、条例があるから職務命令を出した
校長は、この職務命令があるから忠実にこれに従った
という訳である。

まるで、「本意ではないけど」
条例があるから職務命令を出した、
職務命令があるから忠実にこれに従った、
という様にも聞こえる。

つまり、実に「言い訳」っぽい。

橋本市長などは、「これが服務規律を徹底するマネジメント」という形式論だけで、君が代斉唱義務の重要性とか、それを履行しないことの犯罪性とかには一切触れていない。
(この形式論でいけば、「徹底」していない校長はどうなる?)

もっとはっきりするのは、「朝日新聞」の社説に噛み付いた橋本氏の反論だ。
彼のツイッターを読んだけど、形式論だけだった。
これが弁護士なのかと、やや呆れた。

顛末は、コチラが参考になる。

維新の会も所帯がデカクなるので、硬軟自在な橋本氏の思惑とは別に、
真っ直ぐな橋本主義者が、これからもドンドン出てくるだろう。
そんな気がする。

大阪の教師たちが直面している災難について、

僕の両親はクリスチャンでした。
戦争中は宗教関係者も取り締まりの対象になったので、僕は「踏み絵を踏まされるの?」と心配しました。
父親が「踏んでもええんや。信仰は自分の心の中で守ればええ」と言っていたのを大阪の動きを見ていて思い出しました。

もう一つの対応について、
是非ご一読を。

以下に、一部引用させて戴く。

<引用>
「君が代」斉唱監視からの学習

「空耳アワー」というのをご存知な方もおいででしょう。
外国語の歌詞が、全く別の日本語に聞こえる歌を、面白おかしくピックアップする、あるテレビ番組の名物コーナーです。
数年前、この「空耳」を逆に技法として使う、ある試みがネット上で話題になりました。

対象曲は、なんと「君が代」です。

「Kiss me.girl,your old one」

歌い出しのこのフレーズが、「キー(ス)・ミー・ガー(ル)・ヨー・ワー(ン)」に聞こえるという具合に、「君が代」本来の歌詞の音が、それに酷似した英語に置き換えられ、全く別の意味をなすというものです。
ちなみに続く歌詞は以下の通り。

「Till you ‘re near,it is years till you’re near/
Sounds of the dead will she know?/
She wants all told,now retained,/
for,cold caves know the moon’s seeing the mad and dead.」

「Kiss me」と名付けられたこの替え歌は、前記番組のように、別に「空耳」を楽しむために作られたものではありません。

実は、これは全国の卒業式、入学式で、国旗掲揚、国歌斉唱が強制される中、心ならずも「君が代」を歌わなくてはならなくなった時、この歌を歌うという反対運動グループが考え出した、大真面目な抵抗手段なのでした。

英語の歌詞の意味も、「従軍慰安婦」「戦後補償」をモチーフにしているそうで、原曲の内容は、全くとどめていません。

卒業式で本当に教員が君が代を歌っているか、校長が口元を監視させるという学校の登場に、いよいよこの抵抗手段が必要になるのか、ということが頭をよぎりました。
こうした強制する側の行為が思想・信条や歴史認識にかかわる「踏み絵」であるならば、少なくとも個人の内心を守るという意味においては、こうした抵抗の仕方も考えられます。

強制する側が、もし、内心まで踏む意図はなく、式典の形式として、「歌う」という外形を作りたいと考えているならば、これ以上は、強制しないという選択肢はあり得ますし、「教育の崇高な使命」などといって、愛国の精神を「君が代」斉唱の精神に被せ、「心」までこだわるというのであれば、校長は監視に向けて教頭らに読唇術でも教え込まなければならなくなります。

(略)
<引用おわり>

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