2012年3月21日水曜日

那珂川の放射能汚染 「山が魚を育てるのだから、・・・」 山林の除染は


茨城県の那珂川に関する放射能汚染
「毎日JP」の記事
「あの時~これから:東日本大震災1年 那珂川流域で高まる放射能汚染への懸念 /茨城」

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◇山林もきちんと除染を 漁業関係者、アユ釣りへの悪影響を心配

東京電力福島第1原子力発電所事故による放射性物質の影響を巡り、那珂川流域で「汚染された泥が上流域から流れてきているのではないか」との懸念が高まっている。

環境省の調査で川底の土壌から放射性セシウムが検出されたためだ。

源流の栃木県那須町は国が除染費用を負担する汚染状況重点調査地域に指定されているが、山林を除染するかどうかは決まっていない。
漁業関係者からは6月に解禁されるアユ釣りへの悪影響を心配する声があがっている。

「川に放射性物質の影響がないように除染を行ってもらうよう、栃木県に伝えてほしい」。
3月8日、食品に含まれる放射性セシウムの基準値が来月1日から新基準となるのを前に水戸市内で開かれた県内水面漁業協同組合連合会(17組合)の緊急理事会。
那珂川漁業協同組合の君島恭一代表理事組合長(78)はこう主張した。

那珂川は栃木県・那須岳から茨城県まで流れる1級河川。
那須岳のある栃木県那須町は、年間1ミリシーベルト(毎時0・23マイクロシーベルト)以上の放射線量を基準に指定される汚染状況重点調査地域に指定された。

君島組合長が懸念するのは、6月1日から解禁されるアユ釣りへの影響だ。
同漁協は「釣り券」の販売を行っているが、昨年は基準値(1キロ当たり500ベクレル)を大幅に下回っていたにもかかわらず、客が8~9割も激減した。

君島組合長は
「放射性物質の値が上がったらお手上げ。汚染された泥が流れてくれば影響はゼロではない。きちんと処理してほしい」
と話す。

しかし、栃木県と県内8市町で作る連絡協議会は、子どもの生活環境に与える影響が大きい施設などを優先的に除染する方針だという。
県消防防災課は
「山林が手つかずだと流れ出てくるという問題は認識しているが、除染するかどうかは決まっていない」
と話す。

昨年12月に環境省が発表した「公共用水域における放射性物質モニタリングの測定結果」によると、栃木県の那珂川水系の矢板市内の川底の泥から1キロ当たり1440ベクレル、水戸市内の川底の泥から同5500ベクレルの放射性セシウムが検出された。
環境省は「上流から流れてきた可能性もある」と指摘する。

県内水面漁業協同組合連合会の鈴木清次代表理事会長(69)は
「放射性物質がどのくらい山から流れ出しているか分からない。山が魚を育てるのだから、国が考えてくれなければ困る」
と気をもむ。

しかし、那珂川を管理する常陸河川国道事務所は
「県と市町村が除染計画に那珂川を盛り込めば調整するが、今のところ盛り込まれていない」
と言うばかりだ。
【杣谷健太】
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