朝日新聞 2013年5月23日1時10分
スウェーデン首都で若者ら暴動 移民地区から各地に拡大
【ロンドン=伊東和貴】スウェーデンの首都ストックホルム北部の移民が多く住むヒュースビー地区で19日夜、警察に抗議する若者たちが暴徒化した。地元メディアによると100台以上の車両に放火、ショッピングセンターが壊され、警官3人が負傷。暴動は首都各地に広がり、少なくとも十数人が逮捕された。21日も車両放火が相次いだ。
同地区で今月中旬、刃物をもった69歳男性が警察官に射殺されたことを巡り暴動が発生。鎮圧に来た警官は「サル」「ネズミ」などの言葉を使ったとされる。同地区は人口の8割を移民とその子孫が占めており、人種差別や若年失業への不満が暴動拡大の背景と指摘されている。首都の別の地区では警察署が襲われた。
ラインフェルト首相は21日の記者会見で「社会を暴力で変えられると思っている若者の集団がいる。(しかし)我々は暴力に支配されない」などと述べた。
0 件のコメント:
コメントを投稿