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もんじゅ、美浜の調査必要=破砕帯と断層、連動の恐れ-全原発で再検討へ・保安院
日本原子力発電敦賀原発(福井県敦賀市)の原子炉建屋直下で、近くの活断層と連動する恐れのある「破砕帯」が見つかった問題で、経済産業省原子力安全・保安院は3日、専門家の意見聴取会を開いた。保安院は全国の原発敷地内の破砕帯について再調査の必要性を検討する方針を提示。特に、日本原子力研究開発機構の高速増殖炉もんじゅ(同)と関西電力美浜原発(同県美浜町)は敦賀原発と同様、連動の可能性が否定できないため調査が必要とした。
保安院は、もんじゅと美浜原発、関電高浜原発(同県高浜町)の3施設について、「東北地方太平洋沖地震で得られた知見を踏まえると、従来の根拠だけでは活動性を否定しがたい」と指摘。中でも、もんじゅと美浜原発の破砕帯は活断層(白木-丹生断層)が直近にあるため、破砕帯と連動する可能性が否定できないとした。
一方、再起動作業中の大飯原発(同県おおい町)は、その他の原発と同様、「従来の評価を見直す新たな知見はないが、情報収集は必要」と位置付けた。(2012/07/03-18:39)
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