「朝日新聞」連載「原発とメディア」253 「マネー」27
電力業界の接待
(前半のみ転載、段落・改行を施す)
「釣りはお好きではございませんか。福島原発の排水路付近は排水で水温がたいそうあったかくなっておりますので、お魚くんの宝庫でございます」
十数年前、月刊誌で連載「東電OL殺人事件」を書いていた作家・佐野眞一(65)に、東京電力の広報担当者から釣りを名目にした接待の誘いがきた。
佐野は断った。
その理由を近著「津波と原発」に書いている。
「狙いが、タイトルから”東電”を外してもらうことは明らかだった」
広報担当者は佐野に「自分は月に300万円なら自由に交際費が使える」とも言ったという。
東電広報部は取材に「交際費は社会通念の範囲内。月300万円という事実はない」と答えるが、佐野は「そう豪語していた」と振り返る。
(以下略)
かの福島の事故の日、当時の東電会長は雑誌編集者を引き連れて中国旅行中であった。
「甘い水」にヒョコヒョコついて行ったメディアの人も多かったはず。
(この中国旅行では、誰がついて行ったか実名がバレている)
だけど、札ビラきれば誰でもついて来ると考えるのは、人間に対する見方が甘い。
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