NHK
海外投資家 4月大幅買い越し
5月7日 18時41分
国内の株式市場で先月、海外投資家が株式を買った金額は、売った金額を2兆6000億円余り上回る大幅な「買い越し」となり、1か月の買い越し額としては昭和57年に統計を取り始めて以降、過去最大となりました。
東証=東京証券取引所のまとめによりますと、海外の投資家が先月、東証の第1部や第2部など国内の株式市場で株式を買った金額は、売った金額を2兆6826億円上回って、大幅な「買い越し」となりました。
「買い越し」は7か月連続で、1か月の買い越し額としては東証が統計を取り始めた昭和57年7月以降、過去最大になりました。
これは先月4日、日銀が市場の予想を上回る大規模な金融緩和策を発表し、円安が進んだことで輸出関連を中心に企業の業績が改善するという見方が広がったことなどによるものです。
その一方で、国内の個人投資家は、9か月連続で買った金額よりも売った金額の方が多い「売り越し」になり、先月の売り越し額は1兆6827億円と、こちらも統計開始以来、過去最大となっています。市場関係者は、「国内の株式市場では海外の投資家が積極的に投資して株価上昇をけん引する一方で、個人投資家は当面の利益を確保しようと売り注文を出す構図が続いている」と話しています。
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