2013年5月9日木曜日

原子力規制委員会の田中俊一委員長、活断層問題で「早急に判断する必要なし」と発言。 その後、混乱を招くとして発言を修正。

NHK
活断層問題で規制委員長が発言修正
5月8日 23時6分

国の原子力規制委員会の田中俊一委員長は、福井県にある敦賀原子力発電所の断層問題を巡る今後の対応について、記者会見で、「早急に最終的な判断を示す必要はない」と述べ、これまでと異なる考えを示しましたが、その後、「混乱を招いた」として文書で発言を修正しました。

敦賀原発を巡っては、原子力規制委員会の専門家会議が今月15日にも、「2号機の真下の断層は活断層の可能性が高い」という報告書をまとめる見通しで、その後、規制委員会が最終的な判断をいつするのかが注目されています。

田中委員長はこれまで、「社会的な関心が高い」として、判断を急ぐ考えを示していましたが、8日開かれた記者会見で、「早急に最終的な判断を示す必要はない」と述べ、これまでと異なる考えを示しました。

しかしその後、文書を公表し、「専門家会議の報告を受けて、見解を滞りなく集約する」とし発言を修正しました。

規制委員会が「運転再開を認めない」と判断すると、去年9月の発足以来初めて原発の運転を制限することになり、事業者の日本原子力発電は、来月までに終わる独自の調査を踏まえて判断するよう要望していました。

原子力規制庁の森本英香次長は、「田中委員長は『自分の発言が混乱を招いたので明確にした』と話していて、事業者の調査が終わるまで待つということではない」と説明しています。

ホンネとタテマエの間を、
世論の反応を見ながら手探りで進む、ってとこか?

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