3地点で基準超放射線 ひたち海浜公園
ひたちなか市の国営ひたち海浜公園(佐藤睦雄事務所長)は13日までに、園内37地点の空間放射線量の測定結果を発表し、3地点で国の除染基準とする毎時0・23マイクロシーベルト(年間1ミリシーベルト相当)を超えたことを明らかにした。福島第1原発事故以来、同公園内の測定は初めてで、これまで未実施だったことについて「周辺の市施設の測定値が基準を下回っていた」などと説明している。同公園は、対象箇所の除染作業を順次進めている。
3地点は、バーベキュー広場(大草原隣り)▽みなと屋の林(プレジャーガーデン内)▽たまごの森(西口ゲート近く)-で、いずれも来園者の利用が多い場所だった。測定結果は、みなと屋の林が平均毎時0・342マイクロシーベルト(6月8日時点)で最高だった。
同公園は基準値を超えた3カ所を立ち入り禁止とし、除染作業を進めている。みなと屋の林(同0・145マイクロシーベルト=2日現在)は除染作業を完了。バーベキュー広場(同0・175マイクロシーベルト=9日現在)は14日に使用再開、たまごの森(同0・210マイクロシーベルト=2日現在)も今月下旬までに除染を終える見通しという。
同公園は6月8日、園内27地点の測定結果をホームページで公表。その後、新たに10地点の結果を追加した。
同公園は、園内の空間放射線量の測定を行っていなかった理由について「市が測定結果を公表している周辺小学校が基準以下だった」などと説明。今回の測定について「市が除染実施計画を策定したことや、利用者からの問い合わせがあり、安全性をPRする必要性があると判断した」としている。
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