2013年1月5日土曜日

ニューヨークタイムズ、安倍首相を酷評 河野談話見直し「重大な過ち」「恥ずべき衝動」

MSN産経
NYタイムズ、安倍首相を酷評 河野談話見直し「重大な過ち」「恥ずべき衝動」
2013.1.4 10:05 

 【ワシントン=佐々木類】米紙ニューヨーク・タイムズは3日付朝刊の社説で、「歴史を否定する新たな試み」と題し、旧日本軍による慰安婦募集の強制性を認めた「河野談話」に関して、有識者による再検討の必要性に言及した安倍晋三首相を「重大な過ち」と強く批判した。

 社説は、12月31日付産経新聞1面などに掲載された安倍首相へのインタビュー記事を引用し、安倍首相について、「右翼の民族主義者」と決めつけ、「朝鮮などの女性を強姦、性奴隷にし、第2次世界大戦で侵略したことへの謝罪の見直しを示唆した」と非難した。

 また、「戦争犯罪を否定し、謝罪のトーンを弱めるどのような試みも、韓国や中国、フィリピンなど、戦時中の日本の野蛮な行為で苦痛を受けた国々を激怒させるだろう」とした。

 最後に、「安倍首相の恥ずべき衝動は北朝鮮の核開発など地域の重要な協力態勢を脅かす恐れがある。こうした修正主義は、日本にとって恥ずべき愚かなことだ」としている。

 ブッシュ前政権の国家安全保障会議(NSC)でアジア上級部長を務めたマイケル・グリーン氏は、ニューヨーク・タイムズなど一部米メディアによる「安倍たたき」について、「安倍氏を危険な右翼だと憎む朝日新聞や一部毎日新聞の見立てを輸入したものだ」との見解を示している。

 安倍首相は産経新聞とのインタビューで、河野談話について、菅義偉官房長官の下で有識者へのヒアリングなどを通じて検討する考えを示している。

 河野談話は平成5年、宮沢政権総辞職前日に閣議決定しないまま公表された経緯があり、第1次安倍政権は慰安婦問題について「政府が発見した資料の中には軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような記述は見あたらなかった」との答弁書を閣議決定した。

 インタビューにおける安倍首相の見解はこうした経緯を踏まえたものだが、ニューヨーク・タイムズ社説は物証を挙げないまま、強制性を前提に見直しの動きを批判している。

 一方、戦後50年の節目に当たる平成7年8月、村山富市首相が、「植民地支配と侵略」への「心からのお詫びの気持ち」を表明した村山談話。安倍首相はこれに代わり、歴史問題への立場を示す未来志向の「安倍談話」を新たに出す考えを示している。これについても社説は、村山談話を不明確な未来志向の談話に置き換えたがっている、などとと否定的に伝えている。

★産経の記事の誤訳が指摘されている。
1月4日 Satoko Oka Norimatsu ‏@PeacePhilosophy
↓産経さんに誤訳を一つ指摘。記事の最後「これについても社説は、村山談話を不明確な未来志向の談話に置き換えたがっている、などとと否定的に伝えている。」

1月4日 Satoko Oka Norimatsu ‏@PeacePhilosophy
ここはNYT記事http://www.nytimes.com/2013/01/03/opinion/another-attempt-to-deny-japans-history.html …のhe wants to replace the 1995 apology with an unspecified “forward looking statement.”の部分の unspecified を誤解している。

Satoko Oka Norimatsu ‏@PeacePhilosophy
この unspecified は、まだ談話の詳細が特定されていない、明確にはなっていないという意味であり、産経の「不明確な未来志向の談話」との訳は間違いである。



沖縄タイムス
米NYT紙、安倍首相の謝罪見直し批判
2013年1月4日 11時59分(27時間22分前に更新)

 【ニューヨーク共同】3日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、安倍晋三首相が、従軍慰安婦問題を謝罪した河野洋平官房長官談話の見直しなどを示唆していることについて、「日本の歴史を否定する新たな試み」で、日韓関係を極度に悪化させかねない「深刻な過ち」だなどと強い言葉で批判する社説を掲載した。

 社説は、昨年12月31日付の産経新聞に掲載された安倍氏の単独インタビュー記事の内容を紹介。安倍氏が、植民地支配と侵略を認めて謝罪を表明した戦後50年の村山富市首相談話に代わる「未来志向」の談話を模索する考えを示し、従軍慰安婦問題をめぐる河野官房長官談話に関しても、強制性を示す直接的証拠が見つからなかったと述べたとした。

 社説はその上で、日本の戦争犯罪を否定し、過去の謝罪の色合いを薄めようとする安倍氏の「恥ずべき衝動」は、韓国や中国、フィリピンなど近隣諸国を激怒させ、北朝鮮核問題への対処などにおける周辺国との協力関係を損なう可能性があると警告した。


YAHOO
歴史否定の「重大な過ち」=安倍首相を批判―米紙社説
時事通信 1月4日(金)6時8分配信
 【ニューヨーク時事】米紙ニューヨーク・タイムズは3日、安倍晋三首相が12月31日付産経新聞に掲載されたインタビューで、従軍慰安婦問題を含む過去の侵略に対する日本政府の謝罪を見直す考えを示唆したとして、首相を厳しく批判する社説を掲げた。
 「日本の歴史を否定する新たな試み」と題する社説は、首相が1995年の村山富市首相談話に代わる新たな談話を出す意向を示したことや、慰安婦の強制連行を直接示す資料は見つかっていないと述べたことをとらえ、「韓国との緊張を激化させ、協力を一層困難にさせるという重大な過ちで政権をスタートさせたいらしい」と指摘した。
 また「安倍氏はかねて戦争の歴史を書き換える願望を隠していない。戦争犯罪の否定は韓国、中国、フィリピンを激怒させるだろう」と批判し、こうした安倍氏の「恥ずべき衝動」は北朝鮮の核開発などの問題について地域の協力を脅かす恐れがあると懸念を示した。 







しっかりした報道はコチラ(↓)
ニューヨークタイムズ社説が安倍歴史否定を批判 


原文はコチラ(↓)
Another Attempt to Deny Japan’s History
(日本の歴史を否定する更なる試み)







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